介護福祉士

介護過程
Q 32 : 次の事例を読んで,問題67,問題68 について答えなさい。〔事 例〕Fさん(70 歳,男性,要介護1 )は,認知症(dementia)を患う母と二人暮らしである。左片麻痺(ひだりかたまひ)があり,杖(つえ)があれば一人で歩行できる。現在は,小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで,今でも天気の良い日には,一人で杖(つえ)をついて買物に出かけていく。Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」,短期目標は「転倒しない」で,支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて,順調に実施されている。最近,近所の人から,Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず,よろけたり,困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると,Fさんは「足元が少し不安なところがありますが,大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い,目に涙を浮かべた。Fさんの状況を受けて,関係職員が集まり,カンファレンス(conference)を開催することになった。このカンファレンス(conference)に参加したG介護福祉職の発言に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
Q 40 : 次の事例を読んで,問題68について答えなさい。\n【事例】\nEさん(67歳,女性,要介護3)は,1年前,くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)で倒れて,左片麻痺(ひだりかたまひ),体幹機能の低下が残った。排泄訓練(はいせつくんれん)を目的として介護老人保健施設に入所した。入所時のEさんは,不自由でも,右手でベッド柵を掴(つか)んで起き上がることやベッドの端に座ることはできたが,立位保持はできなかった。おむつを着用しているが,「おむつは嫌」と自分の気持ちを訴えていた。医師は着脱と拭く行為には介助が必要だが,車いすから便座に移ることは可能であると判断した。F介護福祉職はアセスメント(assessment)を行い,本人の思いを考慮して介護計画の短期目標を,「車いすから便座に移り排泄(はいせつ)する」と設定して,評価日は1か月後とした。理学療法士と連携して,トイレで移乗のための立位訓練を始めた。\n2週間が過ぎた頃,思うような成果が出なくて,Eさんは嫌気がさしてきた。複数の介護福祉職からEさんの訓練拒否が報告されるようになった。F介護福祉職がEさんに理由を尋ねると,「あまり人の世話になりたくない。みんなに迷惑がかかるのでおむつのままでいいわ」と言った。Eさんのニーズとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
Q 54 : 次の事例を読んで、問題66について答えなさい。\n〔事例〕\nJさん(71歳、男性)は20歳から造園業を営んでいた。2か月前に脚立から転落して、右大腿骨頸部骨折(みぎだいたいこつけいぶこっせつ)(femoral neck fracture)で入院した。骨折部位は順調に回復し、下肢機能訓練により杖歩行(つえほこう)も可能であると診断されている。しかし、訓練への参加は消極的であり、入院中は車いすで過ごしていた。退院後は自宅で過ごしたいという希望から、下肢筋力に対する機能訓練で5日前に介護老人保健施設に入所した。入所後のJさんは、日中のほとんどをベッド上でテレビを見て過ごしている。排泄(はいせつ)に関する移乗を依頼する以外に職員に話しかけることはなく、食事をしていても他者との会話はみられない。Jさんの表情が穏やかなときに歩行訓練に参加を促すが、「ああ、うん…」と言うだけで訓練に参加していない。面会に来た妻によると、Jさんは、「施設で訓練しても歩けるようになるはずはない」と話していたということだった。また、妻は、「仕事が大好きで、仕事ができないことに相当落ち込んでいるようだ」と話した。Jさんに対する長期目標の方向性として、最も適切なものを1つ選びなさい。
Q 55 : 次の事例を読んで、問題67について答えなさい。\n〔事例〕\nJさん(71歳、男性)は20歳から造園業を営んでいた。2か月前に脚立から転落して、右大腿骨頸部骨折(みぎだいたいこつけいぶこっせつ)(femoral neck fracture)で入院した。骨折部位は順調に回復し、下肢機能訓練により杖歩行(つえほこう)も可能であると診断されている。しかし、訓練への参加は消極的であり、入院中は車いすで過ごしていた。退院後は自宅で過ごしたいという希望から、下肢筋力に対する機能訓練で5日前に介護老人保健施設に入所した。入所後のJさんは、日中のほとんどをベッド上でテレビを見て過ごしている。排泄(はいせつ)に関する移乗を依頼する以外に職員に話しかけることはなく、食事をしていても他者との会話はみられない。Jさんの表情が穏やかなときに歩行訓練に参加を促すが、「ああ、うん…」と言うだけで訓練に参加していない。面会に来た妻によると、Jさんは、「施設で訓練しても歩けるようになるはずはない」と話していたということだった。また、妻は、「仕事が大好きで、仕事ができないことに相当落ち込んでいるようだ」と話した。在宅復帰を目指すJさんに対する短期目標を、「外出することができる(1週間)」とした。短期目標に基づく支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。