72歳の女性。右中大脳動脈領域の脳梗塞による左片麻痺。立|理学療法士問題集

理学療法士

Q 7 : 
72歳の女性。右中大脳動脈領域の脳梗塞による左片麻痺。立位時に左下肢の外旋と足部内反が著明であり、歩行時に装具を装着している。最も適応となりにくいのはどれか。
1
ツイスター
2
非麻痺側補高
3
逆Thomasヒール
4
外側フレアヒール
5
内側Yストラップ
解説

1-× ツイスターとは、骨盤と足部をひもやケーブルで連結させて下肢の内旋・外旋を制限するものである。脳性麻痺児や、本症例においては立位時の左下肢外旋に適応となる。

2-× 本症例では足部内反により、非麻痺側との脚長差が出現している。足部内反を矯正せずに非麻痺側の補高を行うことで歩行の改善を目指す場合がある。

3-× トーマスヒールが足部内側縦アーチの増強を目的に使用されるのに対して、逆トーマスヒールは、靴の土踏まずの踵外側部分を延長することで内反尖足に適応となる。

4-× 外側フレアヒールは靴底の踵外側部分の面積を延長したものであり、内反足に適応となる。

5-◯ 内側Yストラップは内果下方からななめ上に牽引し、足部外反に適応となる。