Danielsらの徒手筋力テストの結果を表に示す。考えら|理学療法士問題集

理学療法士

Q 104 : 
Danielsらの徒手筋力テストの結果を表に示す。考えられる疾患はどれか。
1
被殻出血
2
Bell麻痺
3
重症筋無力症
4
RamsayHunt症候群
5
筋強直性ジストロフィー
解説

1-◯ 被殻は大脳基底核の1つで大脳皮質運動野及び感覚野から入力を受ける。レンズ核線条体動脈外側枝の出血により、弛緩性麻痺・感覚障害・同名半盲・対側への共同偏視・高次脳機能障害がみられる。優位半球損傷では失語もみられる。

2-× ベル麻痺は突発性の末梢神経麻痺をいう。鼻唇溝が浅くなり、口角が下がりよだれを垂らすなどの症状が現れる。

3-× 重症筋無力症はアセチルコリン受容体に対する自己抗体の産生によって、神経の伝達が上手くいかなくなるものである。四肢筋力低下・嚥下障害・構音障害などの症状を呈する。

4-× ラムゼイハント症候群は末梢性顔面神経麻痺と外耳及び耳介後部に帯状疱疹が出現し、ベル麻痺やギランバレー症候群と鑑別される。

5-× 筋強直性ジストロフィー(シュタイネルト病)は常染色体優性遺伝で筋が一度収縮すると弛緩することが難しくなるものである。筋力低下・脱毛・内分泌障害などを呈する。