一級建築士
Q 95 :
建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
鉄骨構造の筋かい付き骨組の保有水平耐力計算において、X形筋かいの耐力は、引張側筋かいの耐力と圧縮側筋かいの座屈後安定耐力とを合算して求めることができる。
鉄骨構造の筋かいに山形鋼を用いる場合、小規模な建築物を除き、山形鋼を2本使用し、ガセットプレートの両側に取り付け、偏心を小さくする。
鉄骨鉄筋コンクリート構造の柱脚を非埋込形式とする場合、柱脚の曲げ終局強度は、アンカーボルトの曲げ終局強度、ベースプレート直下のコンクリートの曲げ終局強度及びベースプレート周囲の鉄筋コンクリートの曲げ終局強度を累加して求める。
鉄骨部材の許容圧縮応力度は、材種及び座屈長さが同じ場合、座屈軸周りの断面二次半径が小さくなるほど大きくなる。
解説
1 - ○
2 - ○
3 - ○
4 - × 許容圧縮応力度は、細長比が大きいほど、小さくなる。また、細長比が小さいほど、圧縮応力度は大きくなる。という関係性である。有効細長比=座屈長さ/断面二次半径である。よって、設問のとおり断面二次半径が小さくなるならば、細長比は大きくなり、許容圧縮応力度は小さくなる。