防火・避難に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤ってい|一級建築士問題集

一級建築士

Q 126 : 
防火・避難に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
1
階避難安全検証法は、火災時において、建築物の階からの避難が安全に行われることを検証する方法であり、当該階の各居室ごとに、在室者が、火災が発生してから避難を開始するまでに要する時間、当該居室の出口の一に達するまでに要する歩行時間、当該居室の出口を通過するために要する時間等を計算することとされている。
2
全館避難安全検証法は、火災時において、建築物からの避難が安全に行われることを検証する方法であり、各階における各火災室ごとに、火災が発生してから、在館者の全てが当該建築物から地上までの避難を終了するまでに要する時間、火災により生じた煙又はガスが階段の部分又は当該階の直上階以上の階の一に流入するために要する時間等を計算することとされている。
3
耐火性能検証法は、屋内において発生が予測される火災による火熱が加えられた場合に主要構造部が構造耐力上支障のある損傷を生じないものであること、建築物の周囲において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に耐力壁である外壁が構造耐力上支障のある損傷を生じないものであること等を確かめる方法である。
4
防火区画検証法は、開口部に設けられる防火設備について、屋内及び建築物の周囲において発生が予測される火災による火熱が加えられた場合に、火災の継続時間以上、加熱面以外の面に火炎を出すことなく耐えることができることを確かめる方法である。
解説

1 - ○

2 - ○

3 - ○

4 - × 令第108条の3第5項。「防火区画検証法」とは、開口部に設けられる防火設備の火災時における遮炎に関する性能を検証する方法をいう。同項の二号において、開口部設備ごとに、当該開口設備が、当該建築物の屋内において発生が予測される火炎による加熱が加えられた場合に、当該加熱面以外の面に火炎を出すことなく耐えることができる加熱時間を確かめることとしている。よって、題意にある「建築物の周囲において発生が予測される火災」は含まない。