適切な車間距離の確保等についての運転者に対する指導に関す|運行管理者(貨物)問題集

運行管理者(貨物)

Q 27 : 
適切な車間距離の確保等についての運転者に対する指導に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。1.時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知し、ブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とすると、当該自動車の空走距離は、15メートルとなることを指導している。2.時速54キロメートルで走行中の自動車の運転者が、前車との追突の危険を認知しブレーキ操作を行い、ブレーキが効きはじめるまでに要する空走時間を1秒間とし、ブレーキが効きはじめてから停止するまでに走る制動距離を9メートルとすると、当該自動車の停止距離は24メートルとなることを指導している。3.他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう制動距離と同じ距離の車間距離を保って運転するよう指導している。
1
1: 不適 2: 適 3: 適
2
1: 適 2: 不適 3: 適
3
1: 不適 2: 不適 3: 適
4
1: 適 2: 適 3: 不適
解説

1. 適 54km/hということは秒速に直すと、1時間は3600秒だから54000÷3600=15メートル/秒である。空走時間は、1秒間であるから、その間の自動車の空走距離は15×1=15メートルである。

2. 適 制動距離とは、ブレーキをかけて停止するまでに走る距離である。一方、停止距離とは、運転者が危険を認知してから車が停止するまでに走行した距離であり、空走距離と制動距離の和でもとめられる。 したがって、空走時間1秒間に車が走る空走距離は選択肢1より15メートルであり、制動距離は9メートルであるから、停止距離は15+9=24メートルである。

3. 不適 他の自動車に追従して走行するときに運転者が常に「秒」の意識をもって留意しなければならないのは、速度と停止距離である。事業者及び運行管理者は運転者に対し、追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう、停止距離と同じ距離の車間距離を保って運転するように指導する必要がある。