給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものは|二級建築士問題集

二級建築士

Q 21 : 
給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
クロスコネクションは、飲料水の給水・給湯系統とその他の系統とが、配管・装置により直接接続されることをいう。
2
給水設備における高置水槽方式の高置水槽は、建築物内で最も高い位置にある水栓、器具等の必要水圧が確保できるような高さに設置する。
3
大便器の洗浄方式において、洗落とし式は、サイホン式に比べて、溜水面が広く封水深が大きいため、汚物が水中に没入し、臭気の発散・汚物の付着が少ない。
4
サーモスタット湯水混合水栓は、2ハンドル湯水混合水栓に比べて、適温調整中の無駄な湯水の削減が可能であり、節水に有効である。
5
潜熱回収型ガス給湯器は、燃焼排気ガスに含まれる排熱を回収して、有効なエネルギーとして利用することが可能である。
解説

正解は3

1-○クロスコネクションは給水・給湯の上水系とその他の系統が配管や器具により直接接続されることをいう。

2-○高置水槽方式の高置水槽は必要最小水圧に配下の摩擦損失を見込んだ高さに設置する。

3-×サイホン方式は、屈曲した排水路を満水にしサイホン作用により水を吸引して洗浄する方式である。洗い落とし方式とは水の落差によって汚物を押し流す方式。溜水面が狭いため汚物が付着しやすく洗浄時に水はねや洗浄音が気になる。

4-○サーモスタット混合栓は水温をごく短時間に自動で調節するため水量を節水することができる。

5-潜熱回収型ガス給湯器は排熱と水蒸気の潜熱を回収・再利用しエネルギーを効果的に使っている。