Aさん(56歳、女性)。48歳のときに多系統萎縮症と診断|保健師問題集

保健師

Q 315 : 
Aさん(56歳、女性)。48歳のときに多系統萎縮症と診断された。現在、歩行困難となり、車椅子で移動している。構音障害と排尿障害とがあり、膀胱留置カテーテルを留置している。隣市の専門医療機関に月1回通院している。要介護4で、通所介護サービスを週2回利用している。61歳の夫(無職)と2人暮らし。市内に長女(26歳)が1人暮らしをしているが、仕事が多忙のため、Aさんの介護は夫が中心に担っている。夫は糖尿病で半年くらい前から血糖コントロールが不良である。夫は入院し、インスリンの自己注射が開始された。退院後もAさんの介護をしている。翌年、Aさんの特定疾患医療費助成の更新申請に保健所に来所した。Aさんは、症状が進行したために、2週前から専門医療機関に入院し、呼吸管理のため気管切開をして吸引が頻回に必要な状況であるという。夫婦ともに在宅療養を望んでおり、夫はAさんの退院に向け、吸引の練習をしている。訪問サービスの利用について意向を確認すると、夫は「自宅に他人が入ると疲れるから利用は考えていない」と言う。夫への対応で適切なのはどれか。
1
「療養型の入院医療機関を探しましょう」
2
「Aさんの通所介護は、週7日にしたほうがいいですね」
3
「専門医療機関の主治医に在宅療養担当医を決めてもらいましょう」
4
「Aさんと娘さんも一緒に担当の介護支援専門員と話し合いましょう」
解説

介護支援専門員、Aさん、夫、娘との話し合いを促し、介護者である夫の負担を軽減する方法を検討する必要がある。