大Q義足歩行で義足が長すぎる場合に起こるのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 44 : 
大Q義足歩行で義足が長すぎる場合に起こるのはどれか。
1
内側ホイップ
2
膝の不安定性
3
踵接地時の外旋
4
伸び上がり歩行
5
ターミナルインパクト
解説

1-× 内側ホイップとは、踵離地期に踵が内側に動くことをいう。原因は、膝継手軸が進行方向に対して直角でない・ソケット適合がゆるく回旋する・膝継手軸が内反または外反位・断端筋力低下などがある。

2-× 膝の不安定性は義足立脚期に膝折れがおこることである。原因はソケット初期屈曲角不足・ソケットが膝継手に対して適正位置より後ろすぎる・足部背屈位または靴の踵が高い・後方バンパーが硬すぎるなどがある、

3-× 踵接地期に踵を中心に足部が外旋・振動することである。原因は後方バンパーが硬すぎる・トゥアングルの適合不良・ソケットがゆるすぎる・内外側ホイップがみられるなどである。

4-◯ 伸び上がり歩行は義足遊脚期に健側下肢がつま先立ち状態になることをいう。義足が長い以外の原因は、懸垂が不十分・固定膝作用・遊脚期制御機構不適合により屈曲しずらいか、曲がりすぎで振り出し遅れを代償するなどである。

5-× ターミナルインパクトとは、義足遊脚期最後に膝継手の衝撃的な伸展がおこることである。原因は膝遊脚期機構の不適合・摩擦が不十分・伸展補助バンドが強すぎる・初期屈曲角不足で反動がつくなどである。