肝硬変の患者が多量の吐血をした場合の原因として可能性が高|理学療法士問題集

理学療法士

Q 95 : 
肝硬変の患者が多量の吐血をした場合の原因として可能性が高いのはどれか。
1
出血性胃炎
2
吻合部潰瘍
3
食道静脈瘤
4
アカラシア
5
逆流性食道炎
解説

1-× 出血性胃炎は、出血を伴う胃粘膜の炎症症状である。発症原因として抗生物質などの薬物やストレスが挙げられる。

2-× 吻合部潰瘍は、消化器系の術後に潰瘍が再発したものである。十二指腸や空腸での再発が多い。

3-◯ 食道静脈瘤は門脈圧亢進によって下部食道に静脈瘤が形成される。静脈瘤が破裂すると大量出血を起こす。

4-× アカラシア(巨大食道症)は噴門の括約筋が弛緩し通過障害を生じる。悪心・逆流・前胸部痛などの症状を呈する。

5-× 逆流性食道炎は消化液が食道へ逆流することで食道に炎症が生じる。症状は嚥下時痛・胸痛・つかえ感などを呈する。