組織液の還流で正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 64 : 
組織液の還流で正しいのはどれか。
1
肝障害では浮腫は生じない。
2
組織液が過剰になった状態を浮腫という。
3
組織液の90%が毛細リンパ管に流入する。
4
リンパ管内のリンパは主幹動脈に流入する。
5
組織液中の高分子の蛋白はリンパ管より末梢血管に多く流入する。
解説

1-× 肝機能が障害されると、エネルギー代謝能の低下・黄疸などがおこる。浮腫は組織液が増える・静水圧が高いなどの原因が考えられる。浮腫を生じる疾患には腎不全や心不全などが挙げられる。

2-◯ 細胞と細胞の間の組織液は体液量の15%ほどが正常であるが、それ以上増加すると浮腫となる。

3-× 毛細血管から組織内へ漏れ出たものを組織液と呼び、広義にはリンパという。組織液の一部は毛細血管に戻り、残りは毛細リンパ管に入る。

4-× リンパ管内の組織液は、左右静脈角で静脈に注ぐ。

5-× リンパ管は高分子の蛋白質を回収する機能があり、この機能が衰えると循環が悪くなる。