運動負荷による生体反応で誤っているのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 63 : 
運動負荷による生体反応で誤っているのはどれか。
1
脳血流は増加する。
2
冠血流は増加する。
3
肝血流は減少する。
4
筋血流は増加する。
5
皮膚血流は増加する。
解説

1-◯ 運動負荷により、骨格筋など酸素需要の高い臓器への血流が増加する。脳血流は増加せず、あまり減少もしない。

2-× 運動により全身に酸素を送り出すために酸素需要が増大する。心臓の機能を保つために、心臓の栄養血管である冠動脈の血流増加がみられる。

3-× 肝臓・胃・腸管は運動による酸素需要の増大がみられず、血流は減少する。運動により身体の器官によって循環血液量が変動することを、血流の再配分という。

4-× 運動により、骨格筋の酸素需要が著しく増大する。安静時、筋への血流配分は20%ほどであるが、最も激しい運動を行った際には筋への血流配分が88%にもなる。

5-× 運動により皮膚への血流が増大する。これは、発汗により体内の温度を下げることを目的としている。