Duchenne型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 333 : 
Duchenne型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。
1
常染色体劣性遺伝である。
2
下肢の腱反射は亢進する。
3
下肢の関節拘縮を生じやすい。
4
閉塞性換気障害を生じやすい。
5
前脛骨筋に仮性肥大を生じやすい。
解説

1-× デュシェンヌ型筋ジストロフィーは筋細胞膜のジストロフィン蛋白の欠損によって、骨格筋の変性・壊死を生じる疾患である。X連鎖劣性遺伝であり、男児のみに発症する。

2-× 下肢の腱反射は低下する。下肢近位筋の筋力低下から始まり、全身へと広がっていく。

3-◯ 下肢の関節拘縮がみられる。特にハムストリングスの短縮による膝関節拘縮を呈しやすい。

4-× 拘束性換気障害を生じやすい。筋力低下・関節の変形が胸郭や脊柱におこると、胸郭の可動性低下を呈する。

5-× 腓腹筋に仮性肥大を生じやすい。仮性肥大は、筋萎縮に伴い筋線維間の結合組織が増殖することにより、筋が盛り上がって見える。