25歳の男性。野球の試合で走塁中に右大腿後面に違和感と痛|理学療法士問題集

理学療法士

Q 314 : 
25歳の男性。野球の試合で走塁中に右大腿後面に違和感と痛みとを生じ、近くの整形外科を受診した。大腿部エックス線写真では骨折を認めなかった。現時点の対応で適切でないのはどれか。
1
下肢の挙上
2
浮腫の予防
3
アイシング
4
超音波照射
5
弾性包帯での圧迫
解説

1-× 応急処置として、RICE処置を行う。RICE処置のE=Elevation(挙上)より、下肢を心臓より高い位置に保持することで重力を利用して腫脹や炎症を軽減させる。

2-× 浮腫を予防することにより、早期回復を図る。

3-× RICE処置のI=Ice(冷却)より、アイシングを行うと低酸素による細胞の壊死や腫脹・疼痛・炎症を軽減させる。

4-◯ 急性期の疼痛や炎症部位への超音波照射は禁忌である。

5-× RICE処置のC=Compression(圧迫)より、弾性包帯で患部を圧迫すると内出血や腫脹を軽減させる。