一級建築士
Q 30 :
遮音・吸音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
重量床衝撃源による床衝撃音については、カーペット等の柔らかい床仕上げ材を用いても、遮断性能の向上はほとんど期待できない。
壁に多孔質吸音材料を使用するに当たり、表面を孔あき板やリブ等で保護する場合、開孔率が小さいと共鳴器型の吸音特性が現れることがある。
単層壁による遮音において、同一の材料で壁の厚さを薄くしていくと、コインシデンス効果による遮音性能の低下の影響範囲は、より低い周波数域へ拡大する。
窓に複層ガラスを用いると、共鳴周波数付近においては、同一面密度の単板ガラスより、遮音性能が劣ることがある。
解説
1 - ○
2 - ○
3 - × コインシデンス効果は高音側で防音性能が質量則に従わず低くなる現象。この現象が現れる周波数の下限は壁の厚さに反比例するので、壁の厚さを薄くするとコインシデンス効果による遮音性能の低下の影響範囲はより高い周波数域へ移る。
4 - ○