ある中小企業では、過去、様々な業務を 1台のホストコンピ|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 179 : 
ある中小企業では、過去、様々な業務を 1台のホストコンピュータで処理する集中処理システムを構築してきた。それを現在のビジネス環境に適応できるように、クライアントサーバシステムやクラウドコンピューティングを利用して分散処理するシステムに移行したいと考えている。この企業における分散処理システムの導入の仕方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
1
今までの集中処理システムのうち、分散処理システムに移行しやすいアプリケーションを選択して、分散処理対応アプリケーションを開発し、それを稼働させるとともに、旧システムも復活できるようにしておけば、万が一の不具合にも対応できる。
2
今までの集中処理システムをすべて廃棄し、クライアントサーバシステムに移行して、最も良く売れているERPパッケージに置き換えれば、この企業の業務は容易に現在のビジネス環境に対応できる。
3
今までの集中処理システムを入出力部分とデータ処理部分に切り分け、データ処理部分を、アプリケーションごとにクラウドコンピューティングを行う業者に移管すれば、業務を中断することなく、現行のシステムを分散処理システムへ円滑に移行できる。
4
集中処理システムから分散処理システムへの移行で大きな問題となるのは、外字コードが集中処理システムのアプリケーションの中に埋め込まれてしまっていることである。従って、その外字コードを削除すれば、分散処理対応アプリケーションへの移行は円滑に行うことができる。
解説

ア - ○ 正解 記述内容の通りである。

イ - × 一斉移行には、自社業務の見直しや移行計画など念入りな準備が必要であり、自社に適したERPパッケージの選択が重要である。

ウ - × 入出力部分とデータ処理部分は連携部分であるため、業務別に切り分けたうえで、移行するほうが望ましい。

エ - × 移行時に外字コードを削除することによって情報が欠落してしまうため、単純に削除すれば良いわけではない。