産業内で他社との競争状態に影響を及ぼす要因に関する記述と|中小企業診断士問題集

中小企業診断士

Q 2 : 
産業内で他社との競争状態に影響を及ぼす要因に関する記述として、最も適切な ものはどれか。
1
企業数とともに産業内で企業の規模がどのように分布しているかは、企業間の競争と利益に影響を与える。
2
企業の固定費や在庫費が高ければ、供給量の増加に伴う追加費用も相対的に大きく、競争は緩和しやすい。
3
産業からの撤退にあたって何らかの障害があれば、産業の成長が鈍化しても競争は緩和しやすい。
4
漸進的な生産能力の拡張ができない場合には、生産設備の増強によって一時的に競争は緩和しやすい。
解説

ア - ○ 正解 産業内の企業数が多いほど競争は激化し、利益にも影響を及ぼす。一方、少なければ競争相手がいないため、利益を獲得しやすい状態である。

イ - × 固定費や在庫費が高ければ、損益分岐点が高くなるため、利益を得るために供給量は過剰になりがちになる。そのため、競争は激化する。

ウ - × 撤退障壁があれば企業は撤退しにくくなるため、競争は激化する。

エ - × 生産設備に増強により、生産能力が強化されても、競争は緩和されない。