保育士
Q 125 :
次の文は、ペスタロッチ(Pestalozzi,J.H.)に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
初期の著作『隠者の夕暮』の冒頭で、「人間、玉座に坐っている人も、あばら家に住んでいる人も、同じであるといわれるときの人間、つまり人間の本質、それはいったい何であろうか」と述べている。彼は、すべての人間は、その本質においてなんら変わることなく平等であり、尊ばれる存在であると考えた。
彼は、人間に本来備わっている根本的な能力を、精神力(頭)、心情力(心)、技術力(手)の3つに分け、この3つの要素を調和的に発展させる教育を理想とした。
彼は、教育の基礎を子どもの直観に置くことを提唱するとともに、それを実践した。彼は、直観を構成する要素として、「数」、「形」、「語」をあげ、この直観の三要素に着目した教授法を考案したが、それは直観教授と呼ばれる。
彼は、教授とは、新しい概念を子どもに確実に伝え、子どもがすでに内面化している概念と結びつけることであると述べ、学習者に即してその過程をみれば、明瞭−連合−系統−方法という4段階になるとした。
彼は、「生活が陶冶する」という有名な言葉を残した。