次の文は、わが国の保育制度に関する記述である。正しいもの|保育士問題集

保育士

Q 56 : 
次の文は、わが国の保育制度に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。
1
保育所は、「社会福祉法」に定める第一種社会福祉事業である。
2
学校法人による保育所の設置は認められていない。
3
すべての保育所は、都道府県の認可を受けなければ開設することはできない。
4
保育所が、入所していた児童の就学の際に保育所児童保育要録を小学校へ送付することは、個人情報保護の観点から固く禁じられている。
5
市町村は、保育所に入所する児童を選考する場合には、母子家庭等の福祉が増進されるように特別の配慮をしなければならない。
解説

1 - × 保育所は「社会福祉法」に規定される第二種社会福祉事業である。第一種社会福祉事業は、公共性が特に高い、養護老人ホームや、障害者支援施設などの入所サービスである。

2 - × 認可保育所の設置については、2000(平成12)年、都道府県や市区町村、社会福祉法人に限らず、学校法人においても設置できるようになった。

3 - × すべての保育所ではない。保育施設の形態により、都道府県の認可を受けなくても開設できる。

4 - × すべての保育所入所児童について、保育所から就学先となる小学校へ「保育所保育要録」を送付することとなった。就学前の子どもの発達や生活の連続性等を踏まえ、保育所から小学校を通じて子どもの育ちを支えていくためである。

5 - ◯ 出題時は「母子及び寡婦福祉法」に、記述の通り規定されていた。★2015(平成27)年4月施行の同法の改正に伴い、「母子家庭等」への福祉は「ひとり親家庭等」への福祉として、支援施策が強化された。