次の文は、ヘルバルト(Herbart,J.F.)に関する|保育士問題集

保育士

Q 23 : 
次の文は、ヘルバルト(Herbart,J.F.)に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
1
彼によれば、教育の目的は倫理学によって示され、教育の方法は心理学によって示される。
2
彼は、教育の究極的な目的は、道徳的品性の陶冶にあると考えた。
3
彼は、「生活が陶冶する」という有名な言葉を残した。
4
彼は、教授において、子どもに多方面への興味を喚起することの重要性を説いた。
5
彼は、著書『一般教育学』のなかで、「明瞭・連合・系統・方法」という4段階の教授段階説を唱えた。
解説

1 - ◯ ヘルバルト(1776〜1841)はドイツの教育学者である。著書「一般教育学」の中で、教育の目的は倫理学によって示され、教育の方法は心理学によって示されると論じられている。

2 - ◯ 著書「一般教育学」の「綱要」の中で、「道徳的品性の陶冶こそが教育の目的」述べている。

3 - × 「生活が陶冶する」と述べたのは、スイスの教育学者のペスタロッチである。ペスタロッチは、人間の自然の本性に従った合自然性の教育の必要性を主張した。

4 - ◯ ヘルバルトは子どもの多面的な興味を重視した。

5 - ◯ 「明瞭・連合・系統・方法」の4段階による教授段階説は、その後、ツェラーやラインによってヘルバルト学派の5段階教授法として展開された。