次の事例を読んで、問題125について答えなさい。 〔事例|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 125 : 
次の事例を読んで、問題125について答えなさい。\n〔事例〕\nJさん(女性)は、介護福祉士養成施設の学生である。Jさんは、希望していた障害児入所施設で実習をすることになった。この実習では、障害特性を理解して、介護実践の在り方を学ぶだけではなく、個別支援計画(介護計画)作成と実施、評価までの介護過程の展開を学ぶことになっていた。Jさんは、対象となる利用者としてK君(15歳、男性)を担当することになった。K君は重度の脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)がある。K君が2歳の時に両親は離婚して、母親が一人でK君を育てていた。母子の生活は困窮していた。K君が9歳の時に、母親はK君を施設に入所させることを希望し、この施設に入所することになった。現在K君は、言語による意思の疎通は困難であり、座位が保持できる程度である。また、てんかん(epilepsy)の発作(強直間代発作)が時々みられるが、重積発作ではない。Jさんは個別支援計画作成にあたって、昼食後にK君と向き合う時間を多くとった。ある日、K君に話しかけていると、突然両上下肢を硬直させ、がたがた震わせた後、意識を失ってしまった。慌てたJさんはすぐに、近くの職員に連絡をした。K君の発作が落ち着いた後、実習指導者がJさんに、K君の発作時の対応について教える内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1
大声で名前を呼ぶ。
2
タオルを口にくわえさせる。
3
顔を横にして顎を上げる。
4
救急車を呼ぶ。
5
からだを押さえて発作を止める。
解説

1 - × 発作が起きた時は、安静に寝かせることが重要である。

2 - × 発作が起きていることに気がついたときにはすでに口の中を噛んでしまっていることが多く、口を無理に開けてタオルをくわえせるのは適切ではない。

3 - ○ 顎をあげ、気道を確保し呼吸をしやすくすること、意識が回復するまで安静に寝かせることが大切である。

4 - × てんかんの発作は5分以内に収まるが、それ以上経っても治らないときに救急車を呼ぶ必要がある。

5 - × 体を押さえつけても早く発作が止まることはない。