次の事例を読んで,問題114について答えなさい。 【事例|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 114 : 
次の事例を読んで,問題114について答えなさい。\n【事例】\nJさん(80歳,男性,要介護2)は,2年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こして,左片麻痺(ひだりかたまひ)になった。Jさんは,自宅で妻(80歳)と過ごしたいと訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して,二人で暮らしていた。Jさんは,数か月前に肺炎(pneumonia)を起こして入院した。炎症症状は消失したが,MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を保菌した状態で退院した。退院後のJさんは,なんとか立位がとれる状態である。排泄(はいせつ)は,ポータブルトイレを利用して,妻が介助している。尿意はあり,1日の尿の回数も正常である。しかし,日が経(た)つにつれて,妻には日に何回も行う立ち上がりや,ズボンや下着の上げ下ろしの介助は負担になり,時間がかかってJさんが失禁してしまうことも増えてきた。\n妻は,JさんがMRSAの保菌者であることを気にしていた。妻が日常生活で留意する点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1
Jさんの食器は別にして洗浄する。
2
手洗いと手指の消毒を行う。
3
介助するときは,使い捨ての予防着を着用する。
4
Jさんの衣類は別にして洗濯する。
5
ポータブルトイレは,10%の次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒する。
解説

MRSAを保菌していても、健康な人であれば、数日で自分の抵抗力で駆除してしまうことができるが、高齢になるとそのまま「保菌」した状態が続くことがある。「保菌」しているからといっても、家庭や施設で過ごせるような人であれば、重症化して、実害を及ぼすようなことはない。基本的な感染対策で対応できる。