Fさん(72 歳,男性)は数か月前から食欲不振があり,体|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 108 : 
Fさん(72 歳,男性)は数か月前から食欲不振があり,体重も減少した。市内の総合病院を受診したところ,末期の胃がん(gastric cancer)と診断され,緩和医療を受けることを勧められた。Fさんの今の心情を,キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)の提唱した心理過程の第 1 段階に当てはめた表現として,適切なものを 1 つ選びなさい。
1
「病気を治すためなら,財産を全部使ってもいい」
2
「なぜ私だけが病気になって,死ななければならないのか」
3
「診断は何かの間違いで,とても信じられない」
4
「死は誰だれにでも訪れる自然なことだから,受け入れよう」
5
「末期がんなら,何をしてもどうせ無駄だ」
解説

キューブラー・ロスは、終末期にある人の心理過程を5つの段階で説明している。第一段階から順番に「否認(否認と孤立)」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」となる。3は、自分の死を受け入れられぬ第一段階に当てはまる。