L君(12歳,男性)は,6歳のとき,アスペルガー症候群(|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 118 : 
L君(12歳,男性)は,6歳のとき,アスペルガー症候群(Asperger's syndrome)と診断された。てんかん(epilepsy)を合併しており,1か月に 1回程度,身体の脱力発作が起こることがある。現在は,アスペルガー症候群(Asperger's syndrome)を理由に療育手帳を取得して,特別支援学校(小学部6年)に通学している。靴に強いこだわりがあり,靴が替わっていたり,玄関に置いてある位置がいつもと違ったりすると次の行動ができずに,スクールバスに乗り遅れてしまうことがある。学校では,興味のあることはよく友達と話をするが,話が終わらないこともあり,悪気はないのに失礼な発言をすることがある。教室の中が騒がしかったり,大きな音がすると耳を手でふさいでしまう。また,運動が大好きで,特に泳ぐことには積極的である。家では決まった場所で食事をして,決まった時間に決まったテレビを見て過ごしている。しかし,そのパターンが崩れると落ち着きがなくなる。L君の障害特性に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。
1
言葉の遅れがみられる。
2
計算するのが苦手である。
3
自分のことばかり話す。
4
動き回る。
5
何度言っても忘れ物をする。
解説

自分のことばかり話すのは、アスペルガー症候群の特徴である。会話の能力は正常であるが、相手の気持ちを察したり、他人に共感することが苦手である。