次の事例を読んで、問題31について答えなさい。 〔事例〕|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 53 : 
次の事例を読んで、問題31について答えなさい。\n〔事例〕\nKさん(75歳、女性)は、小学校教諭を定年退職した後、しばらく趣味やボランティア活動を楽しんでいたが、認知症(dementia)を発症し、介護老人福祉施設に入所した。見当識障害や記憶力低下がみられた。入所後、初めて息子夫婦が面会に来た。Kさんは息子に向かって、「ここで、国語を教えているの」と嬉(うれ)しそうに語った。息子夫婦は面会を終えて、介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から、「母が、学校で教えていると言った時、どうしたらよいでしょうか」と質問があった。Kさんの病状は進み、自分から話すことはほとんどなくなり、こちらの問いかけにも応えたり応えなかったり、という状況になった。このようなKさんとコミュニケーションをとる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1
沈黙を守る。
2
表情を一定に保つ。
3
開かれた質問を使う。
4
ボディタッチを増やす。
5
コミュニケーションノートを使う。
解説

1 - × 反応がなくなっても声かけ、質問などをすることで、Kさんの心に働きかけることが大切である。

2 -× 表情で伝わる気持ちもあるため、表情豊かに接することは大切である。

3 - × 開かれた質問とは、考えながら自由に答えられる質問のこと。Kさんは自ら話すことはほとんどなくなったことから、適切ではない。

4 - ○ ボディタッチにより共感やいたわりの気持ちを伝えることができ適切である。

5 - × コミュニケーションノートとは、失語症のかたなどに有効で、図や言葉を指して、質問に答えたり意思表示するためのノート。Kさんには適切ではない。