茶道の師範だったFさん(87歳、女性、要介護3)は、70|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 86 : 
茶道の師範だったFさん(87歳、女性、要介護3)は、70歳の時に夫を亡くし、それ以降は一人暮らしを続けていた。79歳の頃、定期的に実家を訪ねていた長男が、物忘れが目立つようになった母親に気づいた。精神科を受診したところ、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)と診断された。昨年から小規模多機能型居宅介護を利用しているが、最近は、宿泊サービスの利用が次第に多くなってきている。Fさんは来所しても寝ていることが多く、以前に比べると表情の乏しい時間が増えてきている。介護福祉職がFさんの生活を支えるための介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1
Fさんが安心して暮らせるように、長男に施設入所を勧める。
2
夜間に熟睡できるよう、日中は宿泊室に入らないように説明する。
3
長く茶道を続けてきたので、水分補給は緑茶に変更する。
4
心を落ち着かせるために、読書を勧める。
5
茶道の師範だったので、お茶のたて方を話題にする。
解説

1 - × いきなり施設入所を勧めるのは適切ではない。

2 - × Fさんの行動を制限するようなことは適切ではない。

3 - × 本人の意向を確認し提供することが大事である。

4 - × 問題文から読書を好んでいる情報はないため、適切ではない。

5 - ○ Fさんの意欲を引き出せる可能性がある働きかけのため適切である。