次の事例を読んで、問題119について答えなさい。 〔事例|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 30 : 
次の事例を読んで、問題119について答えなさい。\n〔事例〕\nGさん(84歳、女性)は、8年前に経済的な理由から養護老人ホームに入所した。Gさんは、「自分のことは、自分でやりたい」といつも話しており、毎朝の体操が日課であった。施設のプログラムである健康体操にも他の利用者と楽しみながら毎週参加していた。しかし、最近は、足がすくんだようになり、始めの一歩をうまく出せず、歩行に不安を抱えるようになった。Gさんは、物忘れなどの症状が以前からみられていたこと、また他の症状もみられるようになったことから、医師の診察を受けたところ、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断された。Gさんは、居室の前にあるトイレに行くとき、転倒してけがをするのではないかと不安になっている。Gさんが入所している施設は、N県から介護保険サービス事業者の指定を受けている。この施設で生活を続けたいというGさんの意向を受けて、本人を交えて施設職員と介護支援専門員(ケアマネジャー)が支援の内容を検討した。Gさんの意向を踏まえた介護保険サービスとして、正しいものを1つ選びなさい。
1
看護小規模多機能型居宅介護
2
小規模多機能型居宅介護
3
短期入所療養介護
4
特定施設入居者生活介護
5
認知症対応型共同生活介護
解説

1 - ×看護小規模多機能型居宅介護は、訪問看護と小規模多機能型居宅介護を組み合わせたものである。この施設で生活を続けたいというGさんの意向には沿わない。

2 - × 小規模多機能型居宅介護は在宅生活をしている利用者に対して、通いを中心に、訪問や泊まりを組み合わせた多機能なサービスを提供している。Gさんの意向には沿わない。

3 - × 短期入所療養介護(ショートステイ)は、在宅の利用者に対し、介護老人保健施設などに短期間入所するサービスなので、Gさんの意向に沿わない。

4 - ○ 特定施設入所者生活介護は、有料老人ホームなどが、介護保険の特定施設として指定を受けることで介護保険のサービスを受けることができる。入所している要介護者に対して、生活上の支援を行うサービスである。

5 - × 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は、居住系サービス。認知症で介護を必要とする利用者に対して、家族的な環境で生活上の支援をするもの。この施設で生活を続けたいというGさんの意向に沿わない。