次の事例を読んで、問題118について答えなさい。 〔事例|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 29 : 
次の事例を読んで、問題118について答えなさい。\n〔事例〕\nGさん(84歳、女性)は、8年前に経済的な理由から養護老人ホームに入所した。Gさんは、「自分のことは、自分でやりたい」といつも話しており、毎朝の体操が日課であった。施設のプログラムである健康体操にも他の利用者と楽しみながら毎週参加していた。しかし、最近は、足がすくんだようになり、始めの一歩をうまく出せず、歩行に不安を抱えるようになった。Gさんは、物忘れなどの症状が以前からみられていたこと、また他の症状もみられるようになったことから、医師の診察を受けたところ、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断された。Gさんは、居室の前にあるトイレに行くとき、転倒してけがをするのではないかと不安になっている。Gさんが入所している施設は、N県から介護保険サービス事業者の指定を受けている。この施設で生活を続けたいというGさんの意向を受けて、本人を交えて施設職員と介護支援専門員(ケアマネジャー)が支援の内容を検討した。Gさんの移動に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1
床にある目印をまたぐように声かけをする。
2
車いすで移動する。
3
居室にカーペットを敷く。
4
歩幅を小さくするように声かけをする。
5
四点杖(よんてんづえ)の使用を勧める。
解説

1 - ○ レビー小体型認知症の症状の一つとしてパーキンソン症状がある。体全体の動きが悪くなり、歩行の際最初の一歩が出にくくなることから、目印をまたぐように声かけすることは適切である。

2 - × 安易に車椅子をすすめることは適切でない。

3 - × 床とカーペットの段差でつまずいたり、転倒のリスクが高くなる。

4 - × 歩幅を大きめにして、かかとから着くように声かけするのが適切である。

5 - × 四点杖は安定性が高いが、現時点で杖の使用で歩行の不安感が取り除けるとは考えにくい。