〔事 例〕Aさん(70 歳,女性)は,20 年前に2 型|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 47 : 
〔事 例〕Aさん(70 歳,女性)は,20 年前に2 型糖尿病(diabetes mellitus, type2)を発症して, 8 年前から血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射を朝食前に行っている。4 年前から変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)(knee osteoarthritis)が悪化して車いすの生活となり,自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3 と認定されて, 2 年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も,血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて,空腹時血糖値は120〜150 mg/dl でコントロールされていた。ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ,起床時には嘔吐(おうと)し,腹痛と発熱が見られた。朝食前に介護福祉職がAさんの様子を観察すると,冷や汗,動悸(どうき),めまいなどの症状はなく,血糖値は130 mg/dl であった。Aさんは,嘔気(おうき),腹痛があり食欲がないと訴えた。看護職に報告するまでの間に,介護福祉職がAさんに説明する内容として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
1
インスリン(insulin)の量を増やして,自己注射をする。
2
インスリン(insulin)の量を減らして,自己注射をする。
3
インスリン(insulin)の自己注射をして,朝食を食べる。
4
インスリン(insulin)の自己注射をしないで,朝食を食べる。
5
インスリン(insulin)の自己注射をしないで,朝食を食べない。
解説

1 - × 適切ではない。

2 - × 適切ではない。

3 - × 適切ではない。

4 - × 適切ではない。

5 - × 嘔吐が激しいため食中毒の場合は症状が終息するまで従来の食生活は中断する。インスリン注射による低血糖の症状がでる危険性があるため、インスリン注射は行わない判断が正しい。