Eさん(75歳、男性)は、2年前に肺がん(lung ca|介護福祉士問題集

介護福祉士

Q 81 : 
Eさん(75歳、男性)は、2年前に肺がん(lung cancer)と診断されて、抗がん剤治療を受けていたが、効果がなく1か月前に治療を中止した。その後、日常生活に支援が必要となり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。訪問介護員(ホームヘルパー)は初回訪問を終えて帰ろうとした時に、いきなりEさんから、「もう来なくてもいい」と厳しい口調で言われた。また、「どうして私だけが、がん(cancer)にならなければならないのか」という言葉も聞かれた。Eさんの心理状態について、キューブラー・ロス(Kubler-Ross, E.)が提唱した心理過程の段階として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1
否認
2
怒り
3
取り引き
4
抑うつ
5
受容
解説

1 - × 否認は、自分の死を受け入れらず、自分のことではないと考える第一段階の心理過程である。治療を中止し、自宅に戻ったことから、次の段階へ進んでいると考えられる。

2 - ○ 適切である。

3 - × 取り引きは第三段階の心理過程で、死の現実を避けられないかと、神などに取り引きをする状態である。

4 - × 抑うつは、第四段階の心理過程である。何をしても「死は避けられない」とわかり、気持ちが滅入り、抑うつ状態になる。

5 - × 受容は、第五段階の心理過程である。死を受容し、心が穏やかになること。