高齢者の特性について、より適切なものはどれか。3つ選べ。|ケアマネージャー(ケアマネ)問題集

ケアマネージャー(ケアマネ)

Q 136 : 
高齢者の特性について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1
老年症候群に対しては、できる限り安静や臥床が必要である。
2
せん妄は、原因や誘因を取り除いても消失しない。
3
体重減少、疲れやすい、身体活動レベルの低下、握力低下、歩行速度低下の5つの要素のうち、3つ以上あればフレイル(虚弱)と定義される。
4
サルコペニア(加齢性筋肉減少症)は、運動器全体の機能低下をきたすことがある。
5
加齢により、最近の出来事に対する記憶が低下していくことが多い。
解説

老年症候群では、筋力の低下も老年症候群をひきおこす原因となりうるため、予防のためにも体を動かすことが望ましく1は誤り。せん妄は意識障害の1つであり、睡眠障害や生活リズムの変化、感覚遮断といった原因となるものを取り除けば消失するため、2は誤り。フレイルとは、高齢になって筋力や活動が低下している状態を示す言葉で、5つの項目のうち3つが当てはまるとその状態であるため3は正しい。その5項目は①体重減少、②歩行速度低下、③握力低下、④疲れやすい、⑤身体活動レベルの低下である。サルコペニアは、加齢や筋力や骨格筋量の減少のことで、運動器全体の低下にもつながることから4は正しい。最近の出来事を記憶するエピソード記憶は、加齢により記憶が低下することから5は正しい。