大地震があり、自分が担当する認知症の利用者及びその家族と|ケアマネージャー(ケアマネ)問題集

ケアマネージャー(ケアマネ)

Q 175 : 
大地震があり、自分が担当する認知症の利用者及びその家族と避難所で面接した。利用者は興奮気味であり、歩き回ったり、大声を出したりして、他の避難者から迷惑がられているように見えた。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1
避難者の迷惑を考え、利用者本人だけ外の車の中で生活するよう勧めた。
2
家族も大変なので、避難所のリーダーの監視下に置いてもらった。
3
外の混乱している様子が分からないよう、段ボールの小部屋に隔離した。
4
福祉避難所に移れないか、地域包括支援センターの職員に相談した。
5
周りの避難者に理解と協力を求めた。
解説

介護支援専門員の対応の基本倫理は、利用者の人権や主体性を尊重することが重視されている。そのため、利用者を閉じ込めたり、差別したりするような1、2、3の回答は不適切となる。地域包括センターは総合相談支援の業務があるという観点から、相談することや、周囲の避難者に対して理解を求めることは倫理的にも、利用者の尊重の観点からも適切となるため、4と5は正しいと言える。