社会福祉士
平成26年度午後
Q
5 : 〔事例〕ある地区で開催された「ふれあいサロン」の参加者の性別と年齢を調査した。その結果,参加者は,男性が64歳と68歳の2名,女性が64歳,66歳,72歳,75歳,77歳,80歳,82歳の7名であった。事例を読んで,調査結果の読み方に関する次の記述のうち,正しいものを2つ選びなさい。
Q
20 : 〔事例〕Mさん(28歳)は,2年前に離婚し,実家とも絶縁状態となった。また,Mさんは,長期の入院治療が必要となったことから,娘(4歳)を児童養護施設に入所させた。1年後,Mさんは退院し職場に復帰した。その後,実家との関係も改善し,同僚や同世代の近隣住民との付き合いも増えてきた。Mさんは娘を引き取りたいと,数日前,L家庭支援専門相談員に相談に来た。L家庭支援専門相談員は,Mさんを支援するためには,離婚した夫,近隣住民,施設などの社会資源との関係を把握することが必要と考えた。事例を読んで,L家庭支援専門相談員が活用するアセスメントツールとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
Q
21 : 〔事例〕N市の基幹相談支援センターのA相談支援員(社会福祉士)は,知的障害のあるBさん(50歳,女性)の支援を1年前から担当している。母親(78歳)が認知症のために指定介護老人福祉施設に入所することになったため,Bさんは一人暮らしとなった。これがきっかけで不安感が強くなり,叔父に頻繁に電話をかけている。最近,A相談支援員は,市内にあるグループホームが新たに入居者を募集すると聞いたので,Bさんと叔父にこの情報を提供した。叔父は入居を勧めているが,Bさんは不安を感じている。事例を読んで,A相談支援員がとるべき支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
Q
27 : 〔事例〕地域包括支援センターのG社会福祉士は,「足腰が弱ってきて買い物にも行きづらいけれど,他人に助けてもらうのは気が進まない」とサービス利用を拒否する一人暮らしのHさん(83歳)に対して,何度も訪問し,Hさんのことを心配しているという姿勢を示し続けた。その結果,Hさんは要介護認定を受け,訪問介護サービスの利用に至った。この体験から地域の民生委員と協力して,地域にはHさんのような人がまだいるのではないかと調べた。その過程で,似たような思いからサービスを利用していない人がたくさんいることが分かった。事例を読んで,G社会福祉士と民生委員が行った活動が果たした機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。
Q
28 : 〔事例〕一人暮らしのKさん(75歳,女性)は,最近,自宅にこもりがちの様子である。心配した民生委員とKさんの顔見知りである隣人が,地域包括支援センターに相談してきた。J社会福祉士がその二人とともに訪問すると,室内には空になった弁当などはあるものの,食事を作っている様子はなかった。受診やサービス利用を勧めてみたが,Kさんは,「一人で大丈夫だからサービスは必要ない」と言った。事例を読んで,地域包括支援センターのJ社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
Q
31 : 〔事例〕Mさんは,難病の症状悪化のため入院中である。早期の退院を望んでいるが,主治医は入院治療を継続する予定だという。担当のAソーシャルワーカー(社会福祉士)は,家に残してきた幼い子どもが心配でたまらないというMさんの気持ちに共感し,自宅療養の可能性を探ることを院内カンファレンスで提案した。ところが,医療スタッフと激しく対立したままカンファレンスは終わり,Aソーシャルワーカーはオフィスに戻ってきて医療スタッフを感情的に批判している。また,スーパーバイザーの元には,Mさんの主治医からAソーシャルワーカーに対するクレームが寄せられた。事例を読んで,スーパーバイザーが対処するに当たって,優先すべき機能として,より適切なものを2つ選びなさい。
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35 : 〔事例〕母子生活支援施設のE母子支援員は,夫からの暴力(DV)の被害を受けていたFさんと子ども(4歳)の支援に当たっている。Fさんの離婚が成立し,仕事も安定して続けられる状況になったため,退所の時期が検討されることになった。ある日,Fさんは退所後の安全や自立への不安をE母子支援員に訴えた。Fさんは,夫に対する恐怖や葛藤から孤独な思いを抱えていたが,これまで言い出せないでいたということであった。E母子支援員は,このFさんの訴えを踏まえ,退所に向けて社会資源利用の支援を行うこととした。事例を読んで,E母子支援員(社会福祉士)の対応として,適切なものを2つ選びなさい。
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56 : 〔事例〕Hさん夫妻は,長年の希望であった里子を養育することになった。里子のJ男(4歳)は,Hさんの家に来てから,1か月ほどは言うことを聞く手のかからない子どもであったが,2か月を過ぎるころから夜ひとりで寝られなくなったり,夜尿も頻繁に起きるようになった。しかし,児童相談所からは,J男には,病気の診断や障害の判定はなされていないと言われた。児童相談所は自宅から1時間以上かかる遠いところにあるため,子どもを育てた経験のないHさんはとても心細く不安である。身近な地域で子育て情報や,話し相手,子育て仲間がほしいと思っている。事例を読んで,児童相談所の児童福祉司が利用を勧める施設又は事業として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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59 : 〔事例〕少年K(13歳)は,中学校にもほとんど登校しておらず,以前からグループリーダーとして万引きや年少者への暴力行為などで何回も通報されていた。今回,夜中に繁華街をグループで徘徊しているところを警察官に補導され,児童相談所に通告された。少年Kの家庭は父子家庭で,父親は病弱なため,ほとんど少年Kの日常的な養育を放棄していた。児童相談所は,家庭での養育環境が不適切であると判断し,児童自立支援施設への入所が適切であると判定した。しかし,父親が少年Kの施設入所に同意しなかった。事例を読んで,次の記述のうち,児童相談所の対応として,適切なものを1つ選びなさい。