社会福祉士
平成25年度午後
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5 : 〔事例〕Y市社会福祉協議会に勤めるK社会福祉士は,「いきいきサロン」を利用している高齢者100人へのアンケートで,日頃どのようなスポーツを行っているのかを尋ね,100人すべてから有効回答を得た。選択肢として,(a)ウォーキング,(b)水泳,(c)テニス,(d)その他のスポーツの4つを用意して,普段行っているものにすべて○を付けてもらった。○の数の集計結果は,(a)3O,(b)15,(c)10,(d)25となった。この結果について,K社会福祉士は次のように考えた。事例を読んで,調査結果の読み方に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
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13 : 〔事例〕Z町の地域包括支援センターに勤務するA社会福祉士は,高齢者の孤立防止事業に取り組んでいる。A社会福祉士は,民生委員からBさん(76歳,女性)のことで相談を受けた。Bさんは長年,4匹の猫とともに自宅で一人暮らしをしていたが,最近,認知症が疑われる言動が見られ,食事もままならなくなっているらしい。そこで,A社会福祉士は民生委員とともにBさんの自宅を訪問したところ,室内は猫の糞尿により不衛生な状態であった。A社会福祉士がBさんと話をしたところ,Bさんは,「これからもこの家で猫たちと暮らしたい。放っておいてほしい」と語った。事例を読んで,A社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
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17 : 〔事例〕U市基幹相談支援センターのE相談支援専門員は,U市地域福祉課担当者からの連絡で,Fさん(30歳,男性)に対する相談支援の依頼を受けた。自宅を訪問して,Fさんが父親との関係に困って地域福祉課に連絡したこと,10年前の交通事故によって身体障害があり,電動車いすで近所には行けること,父親と二人暮らしで食事や掃除は近所の親戚に手伝ってもらっていること,毎日パチンコ店に行って父親と口論になることなどを聴いた。事例を読んで,E相談支援専門員(社会福祉士)によるFさんの支援に関する次の記述のうち,課題中心アプローチに基づく支援として,適切なものを2つ選びなさい。
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24 : 〔事例〕Aさん(30歳,女性)は,子ども2人(5歳と3歳)と今年の4月から1年の予定で母子生活支援施設を利用している。入所のきっかけは,夫の失踪に伴い生活困窮に陥ったためであった。入所後,Aさんと子どもたちは目立った問題を起こすこともなく,2か月が過ぎようとしていた。Aさんの性格は几帳面で,3人とも規則正しい施設での生活に安心しているようであった。しかしAさんは,3日前に突然,退所の希望を職員に伝えた。それを聞いたN母子支援員は,Aさんに面接することにした。事例を読んで,N母子支援員(社会福祉士)の面接初期段階の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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26 : B社会福祉士は,地域生活定着支援センターに勤務している。刑務所から出所してきたばかりのCさん(42歳,男性)の支援について,Cさんとともに,支援を始めた地域活動支援センター,グループホーム,就労支援施設の職員と遠方に住む姉を交えて第1回目の話合いの機会をもった。Cさんは知的障害があり,数度,軽微な犯罪で刑務所に収容されたことがある。B社会福祉士は会議の席上で,Cさんに会議内容を分かりやすく説明し直したり,Cさんが言いづらいところは代わって発言した。そして,Cさんのこれからの生活の中で予想される困難を参加者全員で検討した。その上で再び罪を犯さずこれから送りたいとCさんが思う生活を,みんなで支えていくための方法を話し合い,相互の役割を確認した。次のうち,B社会福祉士が行った援助内容を表すものとして,適切なものを2つ選びなさい。
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27 : 〔事例〕地域包括支援センターのD社会福祉士のところに市役所高齢福祉課職員から対応を依頼する電話がかかってきた。今日,Eさん宅(夫86歳,妻83歳)でボヤがあり,それに気づいた隣人の通報で消防車が来て大事には至らなかったが,以前からEさん宅では鍋を焦がすなど火の不始末が何度か起こっている。周辺の住民や関係者が心配してEさん夫妻に声をかけても,夫妻は聞く耳をもたず,ついに今日のボヤ騒ぎの後,住民から苦情が出て,以前からかかわってきたF民生委員が心配して市役所に電話してきたのだという。事例を読んで,D社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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29 : 〔事例〕Hさん(79歳,女性)は,息子(40歳)との二人暮らしである。息子は,建設関係の仕事をしていたが,3か月前に持病の腰痛の悪化を理由に退職し,現在はHさんの年金を頼りに生活している。また,Hさんは要介護1の認定を受けており,通所介護を利用している。ある日,居宅介護支援事業所のG介護支援専門員が定期的なモニタリングのために自宅を訪問すると,息子が「母親が最近,夜に失禁したり,つじつまの合わない話をする。自分の手には負えないのですぐに施設に入所させてほしい」と言った。G介護支援専門員は,別室でHさんに話を聴こうとしたが,Hさんは暗い表情でうつむいたまま多くを語ろうとしない。事例を読んで,G介護支援専門員(社会福祉士)のこの時点における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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30 : 地域活動支援センターのJ社会福祉士は,地域で暮らす障害者の自助グループを支援している。東日本大震災が起きて以来,災害時の不安を感じていた自助グループのメンバーは,災害時の障害者の生活について学習会を開くことになった。J社会福祉士は震災時に支援活動をしていた障害者団体を紹介した。メンバーはその代表を招き,このテーマで学習会を開催することとした。その席でメンバーの「自分たちは災害弱者かも知れないが,自分たちにもできることがあるはずだ」との発言から,学習会では継続してこのテーマについて意見交換をしていくことにした。J社会福祉士は議論の進展に合わせて,自治会長や民生委員児童委員協議会会長などとの懇談を提案し,グループのメンバーと地域の関係が育まれていった。次のうち,J社会福祉士が果たしたソーシャルワークの機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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33 : 病院に勤めるN医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)は,交通事故で歩行機能障害になったAさん(55歳,男性)を主治医より紹介され,数回の面接を行った。入院中のAさんの状態から,自宅内を自力で移動するためには手すりの設置等の住宅改修が必要であることが分かった。退院計画作成のため,N医療ソーシャルワーカーは,作業療法士とともにAさんの一時帰宅に同行し,改修の必要な箇所や他に支援を要することがあるか否かを確認することにした。病院と自宅の行き帰り,そして自宅において,Aさんは障害にまつわる不便さや苦痛,自宅での生活で予想される困難など様々なことを思いつくままに語ってくれた。次のうち,N医療ソーシャルワーカーがAさんの自宅を訪問した後に,退院計画作成のために書く記録の文体として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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51 : 〔事例〕借家で一人暮らしをしているCさん(81歳,女性)は,変形性膝関節症のために最寄りのスーパーまで約500mの距離の歩行が困難となり,要支援1の認定を受けた。そのため,D社会福祉士が介護予防サービス計画を作成し,介護予防訪問介護で買物と掃除の代行が行われ,介護予防居宅療養管理指導で薬剤師も訪問している。また,旧知の仲である家主のEさんや友人のFさんが,話し相手として毎日1回は訪ねて,見守りをしている。しかし,最近になって,Cさんの食事摂取量が極端に少なくなってきた。主治医のG医師は,Cさんが低栄養状態に陥るのではないかと心配している。事例を読んで,Cさんの地域生活支援における関係者の連携に関して,R地域包括支援センターのD社会福祉士による支援として,適切なものを1つ選びなさい。