社会福祉士
相談援助の理論と方法
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6 : 〔事例〕Mさん(28歳)は,2年前に離婚し,実家とも絶縁状態となった。また,Mさんは,長期の入院治療が必要となったことから,娘(4歳)を児童養護施設に入所させた。1年後,Mさんは退院し職場に復帰した。その後,実家との関係も改善し,同僚や同世代の近隣住民との付き合いも増えてきた。Mさんは娘を引き取りたいと,数日前,L家庭支援専門相談員に相談に来た。L家庭支援専門相談員は,Mさんを支援するためには,離婚した夫,近隣住民,施設などの社会資源との関係を把握することが必要と考えた。事例を読んで,L家庭支援専門相談員が活用するアセスメントツールとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
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7 : 〔事例〕N市の基幹相談支援センターのA相談支援員(社会福祉士)は,知的障害のあるBさん(50歳,女性)の支援を1年前から担当している。母親(78歳)が認知症のために指定介護老人福祉施設に入所することになったため,Bさんは一人暮らしとなった。これがきっかけで不安感が強くなり,叔父に頻繁に電話をかけている。最近,A相談支援員は,市内にあるグループホームが新たに入居者を募集すると聞いたので,Bさんと叔父にこの情報を提供した。叔父は入居を勧めているが,Bさんは不安を感じている。事例を読んで,A相談支援員がとるべき支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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13 : 〔事例〕地域包括支援センターのG社会福祉士は,「足腰が弱ってきて買い物にも行きづらいけれど,他人に助けてもらうのは気が進まない」とサービス利用を拒否する一人暮らしのHさん(83歳)に対して,何度も訪問し,Hさんのことを心配しているという姿勢を示し続けた。その結果,Hさんは要介護認定を受け,訪問介護サービスの利用に至った。この体験から地域の民生委員と協力して,地域にはHさんのような人がまだいるのではないかと調べた。その過程で,似たような思いからサービスを利用していない人がたくさんいることが分かった。事例を読んで,G社会福祉士と民生委員が行った活動が果たした機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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14 : 〔事例〕一人暮らしのKさん(75歳,女性)は,最近,自宅にこもりがちの様子である。心配した民生委員とKさんの顔見知りである隣人が,地域包括支援センターに相談してきた。J社会福祉士がその二人とともに訪問すると,室内には空になった弁当などはあるものの,食事を作っている様子はなかった。受診やサービス利用を勧めてみたが,Kさんは,「一人で大丈夫だからサービスは必要ない」と言った。事例を読んで,地域包括支援センターのJ社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
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17 : 〔事例〕Mさんは,難病の症状悪化のため入院中である。早期の退院を望んでいるが,主治医は入院治療を継続する予定だという。担当のAソーシャルワーカー(社会福祉士)は,家に残してきた幼い子どもが心配でたまらないというMさんの気持ちに共感し,自宅療養の可能性を探ることを院内カンファレンスで提案した。ところが,医療スタッフと激しく対立したままカンファレンスは終わり,Aソーシャルワーカーはオフィスに戻ってきて医療スタッフを感情的に批判している。また,スーパーバイザーの元には,Mさんの主治医からAソーシャルワーカーに対するクレームが寄せられた。事例を読んで,スーパーバイザーが対処するに当たって,優先すべき機能として,より適切なものを2つ選びなさい。
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21 : 〔事例〕母子生活支援施設のE母子支援員は,夫からの暴力(DV)の被害を受けていたFさんと子ども(4歳)の支援に当たっている。Fさんの離婚が成立し,仕事も安定して続けられる状況になったため,退所の時期が検討されることになった。ある日,Fさんは退所後の安全や自立への不安をE母子支援員に訴えた。Fさんは,夫に対する恐怖や葛藤から孤独な思いを抱えていたが,これまで言い出せないでいたということであった。E母子支援員は,このFさんの訴えを踏まえ,退所に向けて社会資源利用の支援を行うこととした。事例を読んで,E母子支援員(社会福祉士)の対応として,適切なものを2つ選びなさい。
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24 : 〔事例〕U市基幹相談支援センターのE相談支援専門員は,U市地域福祉課担当者からの連絡で,Fさん(30歳,男性)に対する相談支援の依頼を受けた。自宅を訪問して,Fさんが父親との関係に困って地域福祉課に連絡したこと,10年前の交通事故によって身体障害があり,電動車いすで近所には行けること,父親と二人暮らしで食事や掃除は近所の親戚に手伝ってもらっていること,毎日パチンコ店に行って父親と口論になることなどを聴いた。事例を読んで,E相談支援専門員(社会福祉士)によるFさんの支援に関する次の記述のうち,課題中心アプローチに基づく支援として,適切なものを2つ選びなさい。
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31 : 〔事例〕Aさん(30歳,女性)は,子ども2人(5歳と3歳)と今年の4月から1年の予定で母子生活支援施設を利用している。入所のきっかけは,夫の失踪に伴い生活困窮に陥ったためであった。入所後,Aさんと子どもたちは目立った問題を起こすこともなく,2か月が過ぎようとしていた。Aさんの性格は几帳面で,3人とも規則正しい施設での生活に安心しているようであった。しかしAさんは,3日前に突然,退所の希望を職員に伝えた。それを聞いたN母子支援員は,Aさんに面接することにした。事例を読んで,N母子支援員(社会福祉士)の面接初期段階の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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33 : B社会福祉士は,地域生活定着支援センターに勤務している。刑務所から出所してきたばかりのCさん(42歳,男性)の支援について,Cさんとともに,支援を始めた地域活動支援センター,グループホーム,就労支援施設の職員と遠方に住む姉を交えて第1回目の話合いの機会をもった。Cさんは知的障害があり,数度,軽微な犯罪で刑務所に収容されたことがある。B社会福祉士は会議の席上で,Cさんに会議内容を分かりやすく説明し直したり,Cさんが言いづらいところは代わって発言した。そして,Cさんのこれからの生活の中で予想される困難を参加者全員で検討した。その上で再び罪を犯さずこれから送りたいとCさんが思う生活を,みんなで支えていくための方法を話し合い,相互の役割を確認した。次のうち,B社会福祉士が行った援助内容を表すものとして,適切なものを2つ選びなさい。
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34 : 〔事例〕地域包括支援センターのD社会福祉士のところに市役所高齢福祉課職員から対応を依頼する電話がかかってきた。今日,Eさん宅(夫86歳,妻83歳)でボヤがあり,それに気づいた隣人の通報で消防車が来て大事には至らなかったが,以前からEさん宅では鍋を焦がすなど火の不始末が何度か起こっている。周辺の住民や関係者が心配してEさん夫妻に声をかけても,夫妻は聞く耳をもたず,ついに今日のボヤ騒ぎの後,住民から苦情が出て,以前からかかわってきたF民生委員が心配して市役所に電話してきたのだという。事例を読んで,D社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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36 : 〔事例〕Hさん(79歳,女性)は,息子(40歳)との二人暮らしである。息子は,建設関係の仕事をしていたが,3か月前に持病の腰痛の悪化を理由に退職し,現在はHさんの年金を頼りに生活している。また,Hさんは要介護1の認定を受けており,通所介護を利用している。ある日,居宅介護支援事業所のG介護支援専門員が定期的なモニタリングのために自宅を訪問すると,息子が「母親が最近,夜に失禁したり,つじつまの合わない話をする。自分の手には負えないのですぐに施設に入所させてほしい」と言った。G介護支援専門員は,別室でHさんに話を聴こうとしたが,Hさんは暗い表情でうつむいたまま多くを語ろうとしない。事例を読んで,G介護支援専門員(社会福祉士)のこの時点における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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37 : 地域活動支援センターのJ社会福祉士は,地域で暮らす障害者の自助グループを支援している。東日本大震災が起きて以来,災害時の不安を感じていた自助グループのメンバーは,災害時の障害者の生活について学習会を開くことになった。J社会福祉士は震災時に支援活動をしていた障害者団体を紹介した。メンバーはその代表を招き,このテーマで学習会を開催することとした。その席でメンバーの「自分たちは災害弱者かも知れないが,自分たちにもできることがあるはずだ」との発言から,学習会では継続してこのテーマについて意見交換をしていくことにした。J社会福祉士は議論の進展に合わせて,自治会長や民生委員児童委員協議会会長などとの懇談を提案し,グループのメンバーと地域の関係が育まれていった。次のうち,J社会福祉士が果たしたソーシャルワークの機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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40 : 病院に勤めるN医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)は,交通事故で歩行機能障害になったAさん(55歳,男性)を主治医より紹介され,数回の面接を行った。入院中のAさんの状態から,自宅内を自力で移動するためには手すりの設置等の住宅改修が必要であることが分かった。退院計画作成のため,N医療ソーシャルワーカーは,作業療法士とともにAさんの一時帰宅に同行し,改修の必要な箇所や他に支援を要することがあるか否かを確認することにした。病院と自宅の行き帰り,そして自宅において,Aさんは障害にまつわる不便さや苦痛,自宅での生活で予想される困難など様々なことを思いつくままに語ってくれた。次のうち,N医療ソーシャルワーカーがAさんの自宅を訪問した後に,退院計画作成のために書く記録の文体として,最も適切なものを1つ選びなさい。
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44 : 〔事例〕Bさん(48歳,男性)は,専業主婦の妻(46歳),息子(17歳),娘(14歳)と4人暮らしである。Bさんは,優秀な会社員であり,家族関係も良好であった。ところがBさんは,半年くらい前から物忘れが増え,仕事のミスが目立ち,病院で検査をした結果,若年性の認知症であると告げられた。Bさんは自暴自棄になり,妻や2人の子どもに対して当たり散らすなど,家族関係は悪化した。妻から相談を受けた医療ソーシャルワーカーのA社会福祉士は,Bさんとその家族に対応した。事例を読んで,家族システムの視点に基づいたA社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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45 : 〔事例〕Dさん(59歳)は刑務所での生活が長かった。独身で身寄りはない。出所後のDさんの地域生活の支援は,相談支援事業所のC社会福祉士が担当している。療育手帳の発給を受けた後,Dさんは,現在,中学校時代の同級生が経営する会社で,廃品回収の職に就いている。社長はDさんのために,社長命令で若手社員をサポート役として付けた。しかし,Dさんは廃品回収の仕事をなかなか覚えることができず,知らない土地での寮暮らしのため精神的にも不安定になってしまった。DさんとC社会福祉士との信頼関係は構築されており定期的な面接のなかではDさんからの不満も聞いている。そして,最近では,頑固なDさんとサポート役の若手社員との関係も悪くなってきており,社長自身も困惑している。事例を読んで,C社会福祉士による生活モデルに基づいた対応に閲する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。
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49 : 〔事例〕障害者就労支援事業所のE社会福祉士は,就労後の職場での適応,定着を図るために,共通の課題をもつ知的障害のある若い利用者のグループで社会生活技能訓練を行っている。参加者のFさん(30歳,男性)は清掃作業を行う会社に就職し,3か月が過ぎたところである。派遣されたビルでの清掃の手順等も覚えて慣れてきたが,同僚や上司,派遣先の人とどう接していいのか分からず,疎外感をもち大変悩んでいた。このままでは人間関係が苦痛で仕事に行けなくなるという不安や,挨拶が大変苦手でありそれを克服したいという気持ちをもち,社会生活技能訓練を行うこのグループに参加している。事例を読んで,E社会福祉士によるFさんへの援助に関する次の記述のうち,社会生活技能訓練に基づく支援として最も適切なものを1つ選びなさい。
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50 : 〔事例〕ドメスティック・バイオレンスの被害者を支援する特定非営利活動法人に勤めるG相談員は,ある日,事務所に初めて電話をかけてきた女性による電話相談を受けた。この女性は60代で,現在,夫と二人暮らしをしている。最近,数年前に定年退職した夫がささいなことで怒り出すことがあるのだという。昨日も料理のことでいきなり怒り出し,口論となった末,暴言を浴びせられたとのことである。女性は,遠方に住む息子をはじめ,友人や親族にも相談できず,誰かに話を聞いてもらいたくて,この特定非営利活動法人に電話してきた。事例を読んで,G相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,この時点で最も適切なものを1つ選びなさい。
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51 : 〔事例〕アルバイトで生計を立てていた一人暮らしのJさん(48歳,男性)は,ある夜,酔って駅の階段から転落して足を骨折し,総合病院に救急搬送された。入院中に肝機能障害と診断された。現在は生活保護を受けてアパートで暮らしており,通院治療を受けている。ある日,Jさんは大量に飲酒し,せっかく見つけた仕事を失い,アルコール依存症との診断を受けた。また,最近では隣人ともたびたび口げんかをするようになった。主治医からの連絡を受けたHソーシャルワーカーは支援を行うこととした。Jさんはアパートで一人暮らしを続けていくことを希望している。事例を読んで,総合病院のHソーシャルワーカー(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。
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52 : 〔事例〕Lさん(85歳,女性)は,3年前に脳梗塞を患ってから半身麻痺となり,自宅での生活を断念してP特別養護老人ホームに入所している。現在,要介護4の判定を受けており,ほぼ寝たきりの状態であるが,認知機能は比較的保たれており,日常的な会話は行うことができる。最近,長男夫婦から病院に入院していた夫が亡くなったことを聞き,ため息をついては「夫を弔いたい」と訴えている。K生活相談員は,ケアワーカーから様子を見てほしいという依頼を受け,ベッドサイドでLさんの手を軽く握りながら,「おつらいですね・・,」と話しかけた。Lさんは涙をうかべながら,「夫の最期のときに何もしてあげられなかった。私がこうして生きているのが申し訳ない」と語り始めた。事例を読んでK生活相談員(社会福祉士)によるグリーフケアに関する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。
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53 : 〔事例〕エイズ治療拠点病院に勤めるMソーシャルワーカーは,日常的にHIV感染者やエイズ患者にかかわることが多い。HIV感染を告知された人の多くは,ショックを受け,絶望感を感じ,不安にさいなまれる。Mソーシャルワーカーは,これまで,そのようなクライエントへの支援として危機介入を行ってきた。Mソーシャルワーカーは,自分の危機介入のあり方が本当に役立つているのか確認するために,病院の倫理審査委員会に諮った上で,効果測定を行うことにした。事例を読んで,Mソーシャルワーカー(社会福祉士)の効果測定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
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55 : 〔事例〕A子(1歳)は,半年前から不登校の状態にある。成績がよく,友人関係も良好なA子が不登校になる原因は,特に見当たらない。しかし家族や小学校の担任が何度通学を促しでも,A子は学校に行こうとはしなかった。不登校児支援の特定非営利活動法人に勤務するN社会福祉士は,家族の依頼を受けて,A子の自宅を初めて訪問した。A子は,最初は何も話さなかったが,少しずつ自分の家族について話し始めた。事例を読んで,N社会福祉士のとるべき対応に関する次の記述のうち,この段階で最も適切なものを1つ選びなさい。
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56 : 地域包括支援センターのB社会福祉士は,一人暮らしのCさん(70歳,女性)が足首の骨折の治療を終え,自宅で生活していることを知った。Cさんは介護予防ケアマネジメントの対象となっている。B社会福祉士は,電話連絡の上,家庭訪問を行い,Cさんの話を聴くとともに介護予防プログラム等の説明を行った。Cさんは再度の骨折を恐れており,介護予防プログラムへの参加を希望した。しかし家からの交通の使が悪く,移動手段がないということで利用が困難であった。B社会福祉士は,Cさんの希望が強いこともあり,また必要なプログラムであると考え,地域のボランティアグループに送迎サービスの実施を依頼し,プログラムの利用を実現した。次のうち,B社会福祉士が行ったケアマネジメントの実践モデルとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
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57 : 〔事例〕U市の児童福祉課のD相談員に,子育て支援センターの保育士から,育児不安気味の母親が相談を希望しているという連絡が入った。D相談員はすぐに自宅に出向き,Eさん(33歳)が長男(2か月)を出産後,うつ状態で,外出もあまりできないこと,近くに頼れる人がいないこと,夫は仕事が多忙で育児に協力的でないことなどの話を聞いて,援助が必要と判断した。相談員はすぐにネットワーク会議を聞き,市保健センター保健師,子育て支援センター保育士,主任児童委員を集めて,援助方針を協議し,各々の役割分担を検討した。事例を読んで,相談員(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,この段階における対応で,より適切なものを2つ選びなさい。
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60 : 〔事例〕昨年7月に,児童館で行っている子育て講座をきっかけにメンバー8人の子育てサークルができあがった。児童館は,その後の活動拠点ともなっている。F職員は,サークルの運営について相談に乗るとともに,様々な子育て支援情報の提供を行い,グループワーカーとしてグループ活動に関与してきた。この結果,グループ内での相互作用が高まり,多様な働きかけのなかで得た成果にメンバーは満足し,グループワークは成功したように思えた。しかし,子どもたちの幼稚園入園とともにサークル活動も終了する段階になると,メンバーの何人かが,F職員に子どもの養育などについての不安を個別に表明してきた。事例を読んで,児童館のF職員(社会福祉士)によるグループワークの終結期における対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。