社会福祉士
相談援助の基盤と専門職
Q
13 : 〔事例〕Z町の地域包括支援センターに勤務するA社会福祉士は,高齢者の孤立防止事業に取り組んでいる。A社会福祉士は,民生委員からBさん(76歳,女性)のことで相談を受けた。Bさんは長年,4匹の猫とともに自宅で一人暮らしをしていたが,最近,認知症が疑われる言動が見られ,食事もままならなくなっているらしい。そこで,A社会福祉士は民生委員とともにBさんの自宅を訪問したところ,室内は猫の糞尿により不衛生な状態であった。A社会福祉士がBさんと話をしたところ,Bさんは,「これからもこの家で猫たちと暮らしたい。放っておいてほしい」と語った。事例を読んで,A社会福祉士の対応に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
Q
15 : Jさん(50歳,女性)は,夫と義父の3人暮らしで,1年前から寝たきりになった義父の介護を1人で行っていた。義父は要介護認定を受けており,何度か介護保険サービスの利用を勧められていたが夫は,介護は嫁の役割だからと断り,Jさんに任せていた。Jさん自身もそう思い,孤独でつらい生活を過ごしていた。民生委員のKさんは,そんなJさんを心配して,社会福祉協議会のL社会福祉士を紹介した。L社会福祉士は,事務所に訪れたJさんの話に耳を傾け,Jさんの忍耐強さや様々な工夫を認めて評価した。Jさんは,その後もL社会福祉士と話すうちに,自分が介護だけでなく,他のこともできるのではないかと思えるようになった。また,夫へのL社会福祉士の働きかけもあって,Jさんは夫とも介護について何度も話し合い,介護サービスを利用することになった。他の介護者とも交流するようになり,これからは自分と同じような思いをしている人達の支えになろうと考えている。次のうち,L社会福祉士が行った支援機能に当たるものとして,適切なものを2つ選びなさい。
Q
18 : 〔事例〕児童相談所のM児童福祉司は,主任児童委員からの通告がきっかけで,Nさん(3議)と2人の子ども(小3女児,小1女児)のひとり親家庭の支援を開始した。失業による経済的困難のために生活意欲を喪失し,子どものネグレクト状態が続いて,子どもたちは食事をとれないこともあった。M児童福祉司は,数回の家庭訪問を行った。子どもの状態は変わらない。Nさんは次第に心を聞いてくれ,子どもは自分でみること,福祉事務所には以前に相談に行ったが,二度と行きたくないことなどを語った。事例を読んで,M児童福祉司(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。