Toggle navigation
過去問試験対策 TOP
保育士
保育の心理学
問題一覧に戻る
Q 1 : 次の文は、子ども観に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。子ども観とは、子どもをどのように理解し、どのような存在とみるか、という基本的考え方、および態度をさす。子どもの最善の利益を図る大人の義務を強調する(A)存在としての子ども観もあれば、大人が子どもの理解能力を考慮して関わらなくてはならないとする(B)存在としての子ども観もある。保育においては、子どもを前者のように(C)存在であると同時に、後者のように(D)存在であると捉えていくことが必要である。【語群】ア 生かされる イ 保護を受ける ウ 権利を行使する エ 要求を実現するオ 育つ カ 育てられる
Q 2 : 次の文は、子どもの生活環境を捉える考え方の特徴を示したものである。このような考え方を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。・子どもが所属し、多様な経験をする場として家庭、保育所、地域などがあるとした。・きょうだいの誕生や就学など、人生の出来事が影響を及ぼすとした。・しつけとして重視する内容は各家庭で異なっても、文化として共通する面もあるとした。・人間を取り巻く環境を入れ子構造として捉えた。
Q 3 : 次の文は、子どもの言語発達に関する【事例】である。下線部(a)~(d)に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。【事例】文字が読めるようになったばかりの4歳児クラスのRちゃんは、絵本を持ってきては(a)一字一字読もうとしたり、何も書いていない紙を使って友達とお手紙ごっこをしながら、(b)読むふり、書くふりを楽しんでいる。また、(c)「りんご」という言葉は「り・ん・ご」の3つの音に区切ることにも気づいているようである。家庭でも、兄と(d)語音を使った言葉遊びをしていると保護者は言っている。このようにRちゃんは(e)生活の中で読み書きに関連する行動をしている。【語群】 ア 黙読 イ 拾い読み ウ 表象遊び エ 具象遊び オ 音韻意識 カ 文法構造 キ しりとりクじゃんけん ケ プレリテラシー コ シェマ
Q 4 : 次の文は、アタッチメント(愛着)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。Aアタッチメント(愛着)は生理的なケアによって決定されるのではなく、情緒的なやりとりによって人との間に形成される。B子どもがもつ愛着対象についてのイメージは、内的ワーキングモデルと呼ばれる。C養育者との間にアタッチメント(愛着)が形成されると、子どもは養育者と離れることに抵抗するという「人見知り」を示すようになる。
Q 5 : 次の文は、子どもの認知発達についての記述である。下線部(a)~(d)に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。お風呂で(a)「いち、にぃ、さん...」と10まで数えたり、例えば13個のおはじきを(b)一つ一つ指さして数えることができても、必ずしもいくつあるかが分かっているとは言いきれない。数を数えたあと、(c)「全部でいくつ?」と数を聞かれたら「13」と最後の数を言えるようになるなどの過程で数概念が育っていく。ピアジェ(Piaget,J.)は、並べたおはじきの間隔を広げ(d)見かけを変化させると幼児は数の正しい判断ができなくなることを示した。【語群】 ア 数の保存概念 イ 数系列の理解 ウ 序数 エ 数唱 オ 集合数の理解 カ 指算 キ 視覚的優位 ク 1対1対応
Q 6 : 次の文は、幼児期の子ども同士で生じる「いざこざ」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。Aいざこざの原因には、たたく、ける、ひっぱるといった行為、取り合い、ルール違反、イメージのずれ、不快な言葉などがある。Bいざこざの原因には、年齢によって明らかな違いがみられ、低年齢のいざこざの原因は、高年齢の子どもにはみられない。Cいざこざに気づいた時には、どのような場合でも保育士はすぐに仲裁しなければならない。Dいざこざの解決には年齢差がみられ、高年齢になると子ども同士での解決もできるようになる。
Q 7 : 次の文は、子どもの他者との関わりについての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。日常、保育士が子どもに「なぜそれをしてはいけないか」を説明することによって、子どもは自分の行為が相手の気持ちにどのように影響するかがわかるようになる。このような経験によって、子どもは相手の(A)に気づき、相手の気持ちに寄り添うことができる(B)が育つ。また、相手の立場に立って考えることができる(C)も育つと言われている。これらが他者を思いやる(D)行動を育むことにつながる。【語群】ア 感情 イ 能力 ウ 共感性 エ 自尊感情 オ 役割取得能力 カ 自己調整能力 キ 合理的 ク 向社会的
Q 8 : 次の文は、乳幼児期における「泣き」についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
Q 9 : 次の文は、乳幼児の他者との関わりについての記述である。【I群】の説明と【II群】の用語を結びつけた場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。【I群】A身近な人たちとの触れ合いに応じて、それぞれ異なった特徴的なコミュニケーションをとる。B乳児が泣きや怒りをおさめ、おだやかな状態を回復するための手立てとして役立つ。C自分を受けとめてくれる経験の積み重ねから形成される。【II群】 ア 社会的ネットワーク論 イ タッチング(スキンシップ) ウ 3歳児神話 エ 基本的信頼感 オ 社会的促進
Q 10 : 次の文は、乳幼児期の発達の特性についての記述である。「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の1「乳幼児期の発達の特性」に照らして考えた場合、不適切な記述を一つ選びなさい。
Q 11 : 次の文は、生後1歳前後の運動発達についての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。運動発達は、全身の移動運動や姿勢に関わる(A)と、手指操作に関わる(B)に分けられる。自立歩行は重力に対抗して姿勢を保持する能力と(C)との発達によって成立する。独りで座る、這う、つかまり立ち、伝い歩きから独りで歩くなど、生後(D)から1歳3か月頃は著しい運動機能の発達がみられる時期であるため、保育者は転倒・転落など、安全への配慮が必要となる。【語群】 ア 微細運動 イ 移動能力 ウ 粗大運動 エ 6か月頃 オ 粗雑運動 カ 軽微運動 キ 転置能力 ク 4か月頃
Q 12 : 次の文は、生活を通した学びに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A基本的生活習慣の獲得へと向かう時期に、子どもは他児をモデルとして自立に向けてさまざまなことを経験し学ぶ。B仲間と一緒に暮らすことの喜びが芽生え育っていくなかで、ルールは守らされるものとしてではなく、守ろうとするものになっていく。C植物の世話では、うまく育たない時、「どうしたらよいのだろう」と考えるきっかけになる。D仲間と楽しく遊んだ経験や、遊びのなかで築いた仲間関係が、生活での協力に結びついたりする。
Q 13 : 次の文は、保育における集団編成についての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。保育においてはさまざまな集団編成が行われる。集団単位には、学年や性別などの(A)に決定される集団と、座席や活動のグループなどの(B)の裁量によって決定される集団がある。保育現場では、月齢や能力などを考慮して集団を編成するだけでなく、子どもの興味をきっかけに形成される(C)な集団を活動単位とすることもある。座席グループを編成する場合、幼児が自由に席を決めると、仲間と(D)位置関係を好むといった行動は、4歳頃からみられるという。【語群】 ア 制度的・生物学的 イ 自然発生的 ウ 保育所長 エ 社会的・物理的 オ 並びあう カ 保育士 キ 意図的 ク 向かいあう
Q 14 : 次の文は、保育士に求められる専門性に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A子どもの現在の能力を捉え、その育ちを見通して、多様な環境や経験を保障する。B一人一人の子どもの体験を、子ども同士で共有できるように人的・物的環境を構成する。Cクラス担任は特別な支援を必要とする子どもかどうか、日常の様子から障害を見極め、すぐに専門機関へ連絡する。D医療、療育、福祉などの専門家、及び行政との間で情報を共有する仕組みを活用する。
Q 15 : 次の文は、乳幼児が日常保育のなかで示す行動である。A~Cの子どもの行動の基盤にある認知的発達に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。A玩具を別の場所に動かしたのをRちゃんは見ていないことを4歳のMちゃんは知っていて、「Rちゃんは元の場所にあると思っているよ」と言う。B積み木をバスに見立てて、「ブーブー」と言いながら押して動かす。C保育士が乳児を抱っこして、室内の離れたところにある玩具を指さすと、乳児もそれを見る。【語群】 ア 場の理論 イ 心の理論 ウ 象徴機能 エ 模倣 オ 社会的参照カ共同注意
Q 16 : 次の【事例】は、子ども理解に関する記述である。A~Dを示す語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。【事例】A女の子はピンク色が好きで、男の子は青色が好きだと思う。B自分はピーマンが嫌いだったので、子どもはみんなピーマンが嫌いだと思う。Cある子どもに対して苦手意識をもっていると、その子どもも自分のことを苦手と感じていると思う。D良い子としてふるまい過ぎて、年齢に比して背伸びをしていると思う。【語群】 ア 経験に基づく基準の偏り イ ストラテジー ウ 投影 エ 課題解決における試行錯誤 オ 早期自立 カ 逃避 キ 過剰適応 ク ステレオタイプ
Q 17 : 次の文は、分離不安障害に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A症状の一つとして、分離に関する悪夢を繰り返す。B症状の一つとして、愛着をもっている人からの分離の際に、胃痛、頭痛などの身体症状を繰り返す。C歩きはじめの子どもや就学前の子どもが、愛着をもっている人から実際に別れたり、その恐れがあったりすることに対して不安を示す場合はすべて分離不安障害と診断する。D症状の一つとして、無感情がある。
Q 18 : 次のうち、心理的環境要因が主な原因と考えられるものとして正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 反応性愛着障害 B 外傷後ストレス障害 C 広汎性発達障害 D 学習障害 E 精神遅滞
Q 19 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】服が濡れたり、汚れたりするのが嫌いな自閉症のJさん(6歳)。時には、少し濡れただけで泣き叫んだり、自分の手をかんだり、頭を壁に打ち付けたりするほど動揺してしまう。【設問】この子どもに対する配慮として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A Jさんが激しく動揺してしまった時は、Jさんを別室に移し、気持ちが落ち着くのを待つ。B Jさんの服をわざと濡らして、我慢できるようにする。C服が濡れたときのためにJさん専用の乾いたタオルを用意しておき、自分で拭いて対処した時は褒める。D頭を壁に打ち付けている最中に、「頭を打ち付けるのは良くない」とJさんを説得する。
Q 20 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】5歳の女児。発達の状況としては、首が座ったのが生後6か月、ハイハイが1歳0か月、つかまり立ちが1歳4か月、歩行開始が1歳8か月、始語が2歳0か月、二語文の表出が3歳6か月であった。保育所では動きが緩慢で、保育士が子どもたち全体へ声をかけるだけでは活動しない。他の子どもが遊んでいると一緒に遊ぼうとするが、他児のオモチャを取り上げてしまうため、他児をよく怒らせてしまい、トラブルになる。「それは棚の上に置いてね」などの口頭指示は、まだ理解できていない様子である。【設問】この子どもの精神医学的問題について、保育士として検討しておくべきこととして適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。 A 地域の保健センターとの情報共有 B 医療機関への受診 C 保護者との面接 D 職員間での情報共有
Q 21 : 次の文は、子どもを取り巻く環境と人間関係についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。Aブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner,U.)は、人間を取り巻く環境をアシミレーション(同化)とアコモデーション(調節)の概念からとらえた。B環境移行は、子どもに不安や混乱をもたらす危機ともなるが、新たな行動様式を獲得していくきっかけにもなる。Cヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.)は人の発達が他者との社会的な相互作用によってなされると考え、発達の最近接領域という概念を唱えた。
Q 22 : 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。子どもの(A)は、おおむね次に示す8つの区分としてとらえられる。ただし、この区分は、同年齢の子どもの均一的な発達の基準ではなく、一人一人の子どもの(A)としてとらえるべきものである。また、様々な条件により、子どもに(B)や保育所の生活になじみにくいなどの状態が見られても、保育士等は、子ども自身の力を十分に認め、一人一人の(A)や(C)に応じた適切な援助及び(D)を行うことが重要である。
Q 23 : 次の文は、乳児の音声知覚についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A新生児は母語にない音でも識別できるが、しだいに育てられた言語環境の影響を受け、母語にない音の識別力は低下し、母語に含まれる音への識別力が高まっていく。B生後6か月頃から、子音と母音の構造をもつ規準喃語が現れる。C話しかけの声のリズムに合わせて身体を動かす相互同期性は、新生児期からすでにみられる。
Q 24 : 次の文は、保育場面でみられる乳幼児の行動についての記述である。A~Dの行動の基盤となる認知発達に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。Aおもちゃに手を伸ばした時に、布でおもちゃを覆って隠すと、キョロキョロと辺りを見まわす。B他児が机をたたくのを見て、「つくえさんがいたい、いたいっていってるよ!」と言う。C遊びのなかで、母親が普段よくしている仕草や話し方をする。D積み木を片づける時に、大きさの順に積み木を並べている。
Q 25 : 次の文は、心の理論に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。他者の意図、(A)、願望、感情、思考など、直接は観察することのできない他者の(B)の理解は心の理論とよばれる。心の理論の獲得を調べるには、(C)が一般的に用いられている。(D)の子どもは心の理論の獲得が困難であるという指摘もある。保育場面において、一人一人の心の理論の獲得に沿った保育士の働きかけが求められる。
Q 26 : 次の文は、アタッチメント(愛着)についての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。(A)によれば、乳幼児は(B)とアタッチメント(愛着)を形成するようになる。養育者に限らず、乳幼児に(C)に関わる人は(B)になり得る。(B)との間に形成されたアタッチメント(愛着)は、他の人との関係性の基盤となる(D)を形成していく。
Q 27 : 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」の一部である。A~Dを発達の順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A歩き始め、手を使い、言葉を話すようになることにより、身近な人や身の回りの物に自発的に働きかけていく。B象徴機能や観察力を発揮して、遊びの内容に発展性が見られるようになる。予想や意図、期待を持って行動できるようになる。C腕や手先を意図的に動かせるようになることにより、周囲の人や物に興味を示し、探索活動が活発になる。D行動範囲が広がり探索活動が盛んになる中、自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られる。
Q 28 : 次の文は、他者とのかかわりに関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。子どもは集団生活において、さまざまな場面で自分と他者を比べており、こうした行為を(A)とよぶ。例えば、なかなか竹馬にうまく乗れないP君が竹馬の上手なQ君をモデルに練習を繰り返しているとき、このような(A)は(B)とよぶ。年齢により(A)のもつ意味は変化していくが、(C)を形成していく上で重要であることから、(D)につながらないように配慮することが保育士に求められる。
Q 29 : 次の文は、ギャング・グループについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A学童期の中・高学年に形成される凝集性や結束力の高い仲間集団である。B同性同士で主に女児が、自発的に結成するグループである。C仲間だけのルールや特定の表現を用いることで一体感をもつ。D遊び場や遊び方、生活時間等の変化から、最近では見られなくなってきている傾向がある。
Q 30 : 次の文は、保育所で親子の分離を援助することに関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。入園当初、子どもが親との分離に不安をもつ一つの要因として、園生活のなかでどのように行動したらよいかわからないということが考えられる。その対応として、登園から降園までの活動の流れを(A)として理解することで、園生活に見通しをもち、子ども自身が安心して過ごすことが可能となる。そのためには、子どもの(B)に合わせて1日の活動の流れや時間的区切りなどを(C)に示しながら声かけをするなど、日々繰り返すことで(D)に理解できるようにしていくことも一つの方法である。
Q 31 : 次の【I群】の記述と【II群】の人名を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。【I群】A無意識の深層心理の分析や心理・性的発達理論を展開し、エリクソン(Erikson,E.H.)に大きな影響を及ぼした。B環境の価値や意味は、人の心の働きによって生まれるのではなく、環境自体がさまざまな意味を提供しているという考えを提唱した。C生得的に内在する能力が時期に応じて自然に展開し、発達するという考えを提唱した。【II群】 ア ガードナー(Gardner,H.) イ フロイト(Freud,S.) ウ ゲゼル(Gesell,A.L.) エ ギブソン(Gibson,J.J.) オ バルテス(Baltes,P.B.)
Q 32 : 次の文は、保育所における保育士の日常的な保育姿勢に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。・保育士は、日誌やビデオ等の記録をもとに、日々の保育を振り返り自己評価とともに同僚同士での(A)を行うことが大切である。・保育士は、保育経験を通して子どもの発達と(B)、そして保育内容についての複合的な知識を、習得し蓄積していく。・ショーン(Schön,D.A.)によると、保育者は一定の技能を身につけている必要があることから技術的熟達者であると同時に、複雑な状況を判断しながら保育を行うことから(C)でもある。・保育士の視点として、一人のなかでの変化を(D)にみることも大切である。
Q 33 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】・3歳児クラスのMちゃんは活発で、友だちが使っているおもちゃに興味をもつと、すぐに自分から近づき手に入れようとすることが多い。そのようなMちゃんに対してMちゃんの母親は、このような積極的な自己主張をさらに発揮するように育っていってほしいと考えている。・3歳児クラスのRちゃんは活発で、友だちとの遊びではさまざまなアイディアを提案し、自分の考えを主張して友達をリードすることが多い。そのようなRちゃんに対してRちゃんの母親は、もっとおとなしく、もう少し我慢ができるようになってほしいと考えている。【設問】MちゃんとRちゃんの母親が考えていることを表す用語として、最も適切な語句を一つ選びなさい。
Q 34 : 次の文は、保育場面でみられる幼児の行動についての記述である。A~Dの行動の基盤となる社会的発達に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。A泣いている他児に近づき、その子の頭をなでながら自分のタオルハンカチを差し出す。B10か月児が、はじめての場所でどのように行動してよいかわからないので保育士の表情を見る。Cお店屋さんごっこで、それぞれがレジ係と客になり、やりとりをしている。Dグループ対抗の大縄跳び競争に勝とうと、グループでの練習に欠かさず参加している。
Q 35 : 次のA~Cの保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】A0歳から在所し、2歳10か月になる男児L。保育所では、男児Lに合わせて必要な保育をしてきたが、言葉が極端に少ないこと、1歳下の弟に比べ表情が乏しいことを母親が心配し始めている。B下肢麻痺があり歩行が困難な4歳4か月の女児M。この頃、補正靴や頭部保護帽、特製椅子に座るのを嫌がり、「みんなと同じがいい」と言って譲らず、保育所での対応に困っている。C年長クラスの男児N。思い通りにならないと暴言や乱暴を繰り返し、活動から外れて保育室から出ていってしまう。一方、家庭では特に困っていることはないと母親は言っている。【設問】A~Cの各【事例】への対応として最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。ア家庭での子どもの様子や療育機関での対応を確認した上で、継続的な協働をはかりつつ、保育所での具体的な対応を行う。イ子どもについての懸念を受け止め、相互に理解を深めつつ、家庭における具体的な対応について助言をする。また地域の自治体の健康診査で相談をするように促す。ウ園内での共通理解を深め、園内支援のあり方を再検討する。また保護者の子ども理解をはかりつつ、地域の巡回相談を活用したり、教育機関とも協働していく。
Q 36 : 次の文は、幼児の主体性に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。・「遊びを自由に選ぶ保育では幼児の主体性が発揮され、(A)では発揮されない」とは、必ずしもいえない。・多様な活動のなかから、やりたい活動を(B)できることによって、幼児の主体性は育まれる。・一人一人の幼児が主体性を発揮するにつれて、クラスの仲間との間で葛藤が生じることも多くなるが、それは(C)を学ぶ機会となる。・生活習慣を身につける過程においても、幼児が主体的に取り組むように、保育士等は(D)を踏まえた配慮をすることが大切である。
Q 37 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】5歳の男児。家族3人で自動車旅行中に交通事故に遭った。本児と父親は一命をとりとめたが、本児の隣に座っていた母親は亡くなった。事故の後しばらくは口数が少なくなったものの、一週間程度で元の様子に戻った。しかし、事故後2か月ほど経った頃から、何の前触れもなく突然激しく泣き出したり、何をしていてもうわの空であることが多くなった。夜には何度も目を覚まし、泣くようにもなった。【設問】この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
Q 38 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】自閉症と診断されている4歳の男児。保育所の給食はあまり好きではないが、今日の給食には大好きなバナナがついていたので、全員で「いただきます」をする前にひとりで先に食べてしまった。「バナナならいくらでも食べられる」と言い、隣の子のバナナも勝手に食べてしまった。以前から同じようなことが何度かあり、そのたびに口頭で注意をしていた。【設問】この子どもに対する保育士の配慮として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A「ルール」が目で見てわかるように、みんなで「いただきます」をしてから食べることを絵に描いて伝える。B本児専用の印をトレイにつけ、自分のものと他の子のものとの区別が見てわかるようにする。C給食にバナナを出さないようにする。D他の人のものは食べてはいけないことをさらに口頭で強く伝える。Eバナナをたくさん食べられたことを一生懸命褒める。
Q 39 : 次の文は、子どもの心身症の特徴に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A精神的ストレスが身体症状化することはない。B低年齢ほどストレッサー耐性が高い。C身体疾患が精神の発達や身体の成長に影響を与える。D生活環境の影響を受けやすい。E情緒や行動上の問題は伴わない。
Q 40 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】10歳の男児。決して成績が悪いわけではないが、以前から忘れ物が多く、不注意な失敗や授業中の離席が目立っていた。担任と両親との面談では、父親は「自分の幼い頃に良く似ているので、心配はしていない」と言っており、母親は、「幼児期は常に手を繋いでいないとどこかへ行ってしまい、よく迷子になっていた」という。男児に対し、母親は育てにくさを感じており、厳しく躾をしてきたという。【設問】この子どもで最も疑われる精神医学的問題について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A神経学的ソフトサインが認められることがある。B女児よりも男児に多い。C二次的障害に注意する。
Q 41 : 次の文は、保育実践の過程についての記述である。(A)〜(E)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。保育所での生活において、「保育所保育指針」第1章「総則」に示されている保育の目標を総合的に達成するために(A)を編成し、それを具体化したものが(B)であり、(B)は「年−(C)−月−週−日」ごとに作成され、それに基づいて保育実践がなされる。保育実践は「(D)→実践→(E)」の3つの過程で実施されるものであり、「実践→(E)」により(D)は改善され、また新たな「実践→(E)」という循環により保育の質の向上が図られる。
Q 42 : 次の【I群】の発達の理論と【II群】の人名とを結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。【I群】A生得的に内在する能力は時期に応じておのずと展開していくと考え、学習ができるようになる心身の準備性があるとした。B人は環境からの働きかけの受け手であり、行動は環境からの言語的指示、行動への賞・罰のフィードバックなどにより獲得されるとした。C他者の行動およびその結果を観察することによって、自らの行動を変容させたり新しい行動を習得したりするとした。D能動性を重視し、同化と調節によってシェマを変容させ、知識を構成していくとした。E能動性だけでなく、人とのかかわりを通した学びも重視し、発達の最近接領域への働きかけによって認知的発達がなされるとした。【II群】ア ゲゼル(Gesell,A.L.) イ ピアジェ(Piaget,J.) ウ バンデューラ(Bandura,A.) エ ヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.) オ フェスティンガー(Festinger,L.) カ バウアー(Bower,T.G.R.) キ ワトソン(Watson,J.B.)
Q 43 : 次の文にあてはまる用語として、最も適切な語句を一つ選びなさい。保育所や幼稚園に通い始めたり、小学校に入学したりなどの人生のイベントや、転居による移動、さらには災害や事故など予想外のできごとによって生じる、その人を取り巻く変化をさす。変化の幅が大きいほどその人の経験する不安や混乱も大きくなる。
Q 44 : 次の文は、子どもの認知的発達についての記述である。(A)〜(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。・子どもが、雷が鳴っているのを「空が怒っている」と表現したりすることを(A)とよび、これをピアジェ(Piaget,J.)は自他が未分化なためであるとした。・目の前にない物を、別の物で表現することは(B)とよばれ、想像力やことばの発達の基礎をなすと考えられる。・ヴィゴツキー(Vygotsky,L.S.)によると、活動に熱中している時に発する子どもの「ひとりごと」は、思考のための言葉、つまり(C)への移行途中のものである。・乳児が自分のおもちゃなどの、見えなくなった物を探したりするようになる背景の一つには、(D)の理解がある。
Q 45 : 次の文は、アタッチメント(愛着)についての記述である。(A)〜(C)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。乳児が身近な特定の他者との間に結ぶ情愛的な関係を(A)は「アタッチメント(愛着)」とよび、その相手となる特定の他者を「愛着対象」とした。乳児は愛着対象を(B)として、探索活動を盛んに行うようになる。一方、アタッチメント(愛着)が形成されると、見知らぬ人を緊張してじっと見たり、見知らぬ人に抱かれると泣き出したりすることもみられる。これを(C)という。
Q 46 : 次の文は、乳児の他者との関わりについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A乳児は、他児の泣き声を聞いて、つられて泣くことがある。発達心理学では、これを情動伝染とよぶ。B乳児は、養育者の顔、特に目をじっと見つめるようになる。発達心理学では、これをアイ・コンタクトとよび、二者の関係形成の指標として重視している。C乳児は日常生活において、大人の働きかけに合わせて自分の身体を動かすことがある。発達心理学では、これを社会的参照とよぶ。
Q 47 : 次の文は、自己と他者の関係についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A自己中心性を脱し、他者の視点から物事を考えることができる能力を役割取得という。B表情などから他者の感情を推測し、その感情を共有することを共感性という。C外的報酬などを期待せずに相手のためになることを、自発的に行う行動を向社会的行動という。Dある集団に属し、自分は集団の一員であると確かに感じていることを帰属意識という。
Q 48 : 次の文は、生涯発達理論についての記述である。この理論を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。生涯発達心理学の観点として、①個体の発達は生涯にわたる過程であること、②発達は全生涯を通じて常に獲得(成長)と喪失(衰退)とが相互に関連しあって共在する過程であること、③個体の発達は歴史的文化的条件の影響を受けること、などを主張し発達について新たな視点をもたらした。
Q 49 : 次の文は、老年期の発達についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。Aエリクソン(Erikson,E.H.)によると、老年期の発達課題は「統合対絶望」である。Bアイデンティティの再構築は、老年期特有のものである。C知的能力の低下を防ぐために、日常生活で知的活動を行うことが有効である。
Q 50 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Q保育園の砂場でRちゃんとSちゃんが近くでそれぞれにお団子をつくって遊んでいます。しかし、2人の間でのやりとりはみられません。その傍らにいるTちゃんは、その様子をじっと見つめています。【設問】(A)〜(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。パーテン(Parten,M.B.)が示した遊びの参加形態によると、RちゃんとSちゃんのような遊びの形態は(A)といい、それぞれが役割や仕事の分担を明確にして遊ぶ(B)とは異なる。また、Tちゃんのような参加形態を(C)とよんだ。
Q 51 : 次の文は、乳幼児の気質と環境との適合についての記述である。最も関連の深い人物として正しいものを一つ選びなさい。子どもの気質の個人差に関する調査の結果、子どもの気質の特性として、身体活動の活発さや、睡眠や排泄の規則性など、9つの特性を見出した。さらに9つの特性の組み合わせから、子どもの気質を「扱いやすい子」「扱いにくい子」「立ち上がりが遅い子」の3タイプに分類した。環境としての親の養育態度が子どもの発達によい影響をもたらすか否かは、子どもの気質や能力と親の期待や要求その他の傾向との適合によると考えられる。
Q 52 : 次の文は、身体感覚と環境に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A身体感覚をともなう経験をすることによって、子どもの感性や認識力、表現力などが培われる。Bメディアや他の人から情報を得る間接経験とともに、事物や現象に自らの身体を用いて働きかける直接経験を保育では大切にする必要がある。C戸外の保育においては、子どもは身体を動かしながら外界を確かめ、好奇心や探究心を満たしていく。
Q 53 : 次の文の( )にあてはまる用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。今日においては、社会の急激な変化や大きな変化に適応でき、生涯にわたってたくましく生きるための力が重要である。したがって、困難な状況であっても、柔軟に対応しそれを乗り越えていく力、すなわち()を育むことも保育者に求められている。
Q 54 : 次の文は、子どもの行動理解に関する記述である。(A)〜(C)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。ある場面において適切に行動することができないと、その行動の原因をその子の性格や人格に結びつけてしまいがちである。しかし、(A)では、適切な行動をまだ(B)していないか(B)が不十分であると考えるか、不適切な行動を(B)してしまったと考える。したがって、前者の場合は、(C)を学ばせたり、(B)の機会を補うようにし、後者の場合は適切な行動を適切な場で実行できるようにすればよいと考えるのである。
Q 55 : 次の文は、知能についての記述である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。(A)は、さまざまな文化的領域で発揮される才能についての考察などから、複数の独立した領域からなる知能の構成体を考え、(B)理論を提唱した。そこでは、言語的知能や論理数学的知能のほか、音楽的知能、空間的知能などがあげられている。単に現象を説明するための理論ではなく、教育への応用まで射程にいれた実践的な理論の構築をめざしていることが特徴といえる。
Q 56 : 次の文は、現代社会における子どもの発達と保育の課題についての記述である。(A)〜(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。(A)の影響下に育った親たちは、親になる前に幼い子どもと接する経験が少ないことから、育児性や(B)が形成されず、親になったときに戸惑いなどを感じやすくなる。このことは、(C)の背景の一つと考えられている。このような社会的状況にあって、保育所は入所する子どもを保育するとともに、入所する子どもの(D)に対する支援や地域の子育て家庭に対する支援等の役割を担っている。
Q 57 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】5歳男児。睡眠中に突然叫び声をあげて立ち上がり、強い不安、息苦しさ、死にそうな感じなどを訴える。しかしこの時覚醒させることは困難で、あとではっきり覚醒した際にそのことを聞いても、本人は覚えていない。【設問】この子どもで最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
Q 58 : 次のうち、発達障害の診断に使用される検査として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A WISC−III(WechslerIntelligenceScaleforChildren−ThirdEdition) B 新版K式発達検査 C 田中ビネー知能検査 D 長谷川式簡易知能評価スケール
Q 59 : 次の文は、思春期の特徴に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A自己中心的な思考方法から脱し、親や教師との友好的な関係を結ぶ時期である。B身体の変化と心の変化のずれ、異性に対するあこがれと性に対する怖れなどの葛藤が生じる。C自分がどのような人間なのかという自己意識が高まる。D内省力が高まるため、自分の外見にこだわる醜貌恐怖などは起きにくくなる。
Q 60 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】5歳の男児。遊びや生活の規則に従えず、集団行動が苦手である。着席していても、そわそわしてじっとしていられず、保育士の話を最後まで聞かずに思いついたことをすぐに発言してしまう。一つの遊びに集中せず、片づけができない。しばしば要求や指示に従わず、課題を完成させることができない。危険な場所にも、あまり考えずに入りこんでいき、擦り傷などが絶えない。【設問】この子どもに対する配慮として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A間違った行動に対して直ちに強く叱責する。B花丸やシールを使い、褒められたことが目で見える工夫をする。C注意はその場で短く、わかりやすく行う。D良い行動が見られても、褒めることは最小限にする。
Q 61 : 次の文は、子どもとの関わりにおける環境としての保育士についての記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。保育士が子どもたちの「心のよりどころとなる」には、アタッチメント(愛着)の発達過程で示されるように、子どもの発するサインに対して、保育士がタイミングよく子どもの要求にそった( A )をすることによって、子どもとの間に( B )が結ばれる。特に、気持ちが不安定になりやすい時期や場面においては、心のよりどころとしての保育士の存在が重要となる。乳児期後半の子どもは、保育士を安全基地として( C )を展開するようになっていく。その後、子どもの( D )的な発達にともない内在化された保育士のイメージに支えられて、その場に保育士がいなくても、情緒的な安定をはかることができるようになる。【語群】ア 規律的関わり イ 応答的関わり ウ 情緒的な絆 エ 補完的な絆オ 探索行動 カ 人間関係 キ 認知 ク 運動
Q 62 : 次の文は、人の生涯発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 人の生涯発達は、遺伝的要因と環境的要因との相互作用によって促される。B 人の生涯発達における文化の影響は、乳児期において最も大きい。C 人の生涯発達とは、上昇的変化の過程を意味する。D 人の生涯発達は、個人的に重要な意味をもつ出来事の影響を受ける。
Q 63 : 次の文の( )にあてはまる用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。生後数日の赤ちゃんが、他の赤ちゃんの泣き声を聞くことで泣き出すことがしばしばみられる。このように生後間もない赤ちゃんは、自他の区別があいまいなまま、他者の感情に巻き込まれる経験をする。こうした赤ちゃんの行動は( )と呼ばれる。
Q 64 : 次の文は、ピアジェ(Piaget, J.)の理論に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 物は隠れていても存在し続けているという物の永続性の理解は、ピアジェ(Piaget, J.)が提唱した月齢よりも早い時期であることがその後の研究によって示されている。B 誕生から3歳頃までの子どもは、触る、叩く、なめる等の感覚運動を通して世界を理解している。C 前操作期の子どもは、イメージや言葉を用いて世界を捉えることができるようになるが、それは自己中心的で、知覚的特徴に影響されやすい。D 外界の対象に働きかける際に、その対象を自分に合うように変化させて、自分の内部に取り入れることを調節という。
Q 65 : 次の文は、子どもの感情の発達に関する記述である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。感情の発達については、運動・認知・自己の発達と関連しながら分化していくという考え方がある。この考え方の代表的な提唱者( A )によると、誕生時には、( B )、苦痛、興味の原初的感情をもって生まれ、生後3か月頃までに、( C )、悲しみ、嫌悪の感情がみられるようになり、6か月頃までに、驚き、怒り、( D )の感情が分化していく。これらは( E )と呼ばれ、見知らぬ人への反応などに反映されていく。他方、感情の発達については、基本的な感情は誕生時に備わっており、主として感情を抑制する側面が発達するという考え方がある。【語群】ア 一次的感情 イ 充足(contentment) ウ 二次的感情 エ ルイス(Lewis, M.) オ 誇り(pride) カ 感動(affect)キ 喜び(joy) ク サメロフ(Sameroff, A, J.) ケ 恐れ(fear)コ 恥(shame)
Q 66 : 次の説明を読んで、以下の【設問】に答えなさい。新生児は、生存を維持するための生得的な仕組みを備えている。【設問】生存を維持するための生得的な仕組みとして、あてはまるものを○、あてはまらないものを×とした場合の、正しい組み合わせを一つ選びなさい。A バビンスキー反射B 信号行動C 社会的微笑D 顔の形態的特徴
Q 67 : 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」の一部である。それぞれにあてはまる発達過程の区分の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 基本的な運動機能が伸び、それに伴い、食事、排泄、衣類の着脱などもほぼ自立できるようになる。B 歩く、押す、つまむ、めくるなど様々な運動機能の発達や新しい行動の獲得により、環境に働きかける意欲を一層高める。C 歩く、走る、跳ぶなどの基本的な運動機能や、指先の機能が発達する。
Q 68 : 次の文は、子どもの仲間との関わりについての記述である。下線部(a)~(d)に関連の深い語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。2~3歳頃では、(a)近くで同じような遊びをしていても、互いのやりとりはみられないことが多い。活発にやりとりをして遊ぶようになると、(b)自分がやりたいことと仲間のやりたいこととのぶつかり合いを経験することになる。その後、4~5歳になると、(c)相手の立場に立って、自分とは異なる相手の気持ちや考えを徐々に理解できるようになっていく。したがって、保育士は子ども相互の気持ちや思いをつなぎ、子どもが(d)自分自身の気持ちをコントロールする力を身につけるように配慮する必要がある。【語群】ア 連合遊び イ 対人葛藤 ウ 共感 エ 自己調整力 オ 平行遊びカ 対人拮抗 キ 役割取得 ク 対人調整力
Q 69 : 次の( A )~( D )の語句が正しいものを○、誤ったものを× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。子どもにとっての経験には、事物に触ったり、手に取ったり、見たりなど、視覚、聴覚、(A 遠感覚)、触覚、味覚といった五感を使って働きかける経験があり、それは(B 直接)経験と呼ばれる。一方、絵本やメディア、人の話・行動を介した経験もあり、それは(C バーチャル)経験と呼ばれる。レイチェル・カーソン(Carson, R.L.)は、自然との(B 直接)的な関わりのなかで、子どもが不思議に思ったり、感動したりすることを(D センス・オブ・ワンダー)と呼び、もっと知りたいという思いが促されるとした。
Q 70 : 次の文は、子どもの文字の獲得に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。幼児期は話す、聞くという( A )による言語活動が中心であるが、幼児期後期では、( B )に興味を示すようになり、七夕の願い事や手紙を書くなどの( C )のなかで、仲間とのコミュニケーションを楽しむようにもなる。そして保幼小連携のもと、小学校教育では( D )を身につけることが期待される。( D )とは、単に文字を読んだり書いたりするだけでなく、社会生活をおくるうえで必要な文章を読んだり理解したりすること、文章で表現することなどを含む。【語群】ア 書き言葉 イ リテラシー ウ 話し言葉 エ 文字 オ 学習活動カ 発音 キ ソーシャルスキル ク 遊び
Q 71 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Kちゃんはスプーンで食べ物をすくうことができず、かんしゃくを起こしてしまう。これに対し保育士は、Kちゃん自身が「スプーンで食べた」という喜びや達成感を味わい、さらに、自分でスプーンを使って食べようとする意欲を育てたいと考えた。そこで、あらかじめ食べ物をスプーンの上にのせ、そのあとはKちゃんが自分でやるようにした。また、保育士は、すくいやすい器にするなどの工夫も行った。こうした保育士の配慮に支えられて、Kちゃんはスプーンを使う経験を積み重ね、上手に食べ物を食べられるようになっていった。【設問】保育士が行ったこの対応の根拠となる発達心理学の用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
Q 72 : 次の文は、保育士のあり方と子どもの発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 保育士は、保育の計画を作成し環境を構成するだけでなく、子どもとのやりとりを通して環境を再構成していく存在といえる。B 子どもが安心してまわりの世界に目を向け、人や物との出会いの経験を広げていくような、子どもへの関わりが保育士には求められる。C 子どもを取り巻く人的環境、物的環境、自然環境や社会環境などをつなぐ役割を保育士は担っている。D 保育士は、一人の人間として発達・変化する存在でもあることから、自分自身をも振り返り、自己の内面や子どもとの関係性について客観的に捉えることが重要である。
Q 73 : 次の文は、学童期における自己の捉えの主な特徴についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 幼児期と同様に、低学年(小学校1・2年生)では、自分の身体的特徴や持ち物について友だちと話すことが中心である。B 中学年(小学校3・4年生)になるにつれ、自分の身体能力や運動能力、性格面から捉えることが増えていく。C 中・高学年(小学校3年生以上)では、「他の子よりも絵が上手である」のように、他者との比較によって自己を評価することが多くなる。D 青年期に比べると、他の人からの評価に敏感であり、自尊感情が低い。
Q 74 : 次の文は、アイデンティティについての記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。アイデンティティの実証研究は、マーシア(Marcia, J.E.)によって大きく進展した。彼はエリクソン(Erikson, E.H.)の概念である( A )と積極的関与を用いて、4つのアイデンティティの状態を定義し、( B )と呼んだ。この発達を検討した縦断的研究によれば、青年期前期から後期にかけて( C )状態になることが多くなる一方で、成人期になってから再び( D )状態へと戻ることもある。【語群】ア 葛藤 イ 危機 ウ ジェンダー・アイデンティティエ アイデンティティ・ステイタス オ 早期完了 カ 達成キ モラトリアム ク 拡散
Q 75 : 次の文のうち、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の1「保育所における保護者に対する支援の基本」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 保育に関する知識や技術などの保育士の専門性や、子どもの個人差が常に存在する環境など、保育所の特性を生かすこと。B 一人一人の保護者の状況を踏まえ、子どもと保護者の安定した関係に配慮して、保護者の子ども理解力の向上に資するよう、適切に支援すること。C 子育て等に関する相談や助言に当たっては、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者一人一人の自尊心を尊重すること。D 子どもの利益に反しない限りにおいて、保護者や子どものプライバシーの保護、知り得た事柄の秘密保持に留意すること。
Q 76 : 次の文は、乳幼児が日常示す行動である。A~Dの行動の基盤となる発達心理学の用語として、あてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。A 見慣れた人と見知らぬ人とを区別することができるようになり、見知らぬ人が関わろうとすると、顔をそむけたり、泣き叫んだりする。B 保育者がほほえみかけたり、口を大きく開けたりしてみせると、乳児も同じような表情をする。C 保育者が向かい合ってボールをゆっくり転がして近づけると、ボールを押し返すような動作を繰り返し楽しむ。D 保育者が子どもに絵本を読んであげている時に、絵本に描かれたりんごの絵を見て子どもが食べるふりをする。【語群】ア 社会的不安 イ 8か月不安 ウ 共鳴動作 エ 共同注意オ ターンテイキング カ メンタルローテーション キ 社会的模倣 ク 表象機能
Q 77 : 次の文は、出産前後の精神保健に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 妊娠後期であれば、母親がアルコールを大量に摂取しても、胎児の発達に影響はない。B 妊娠時の強く、持続的な心理的ストレスは、胎児の発達に影響を与える可能性がある。C 出産直後から約1週間以内に見られる気分の変調(マタニティ・ブルーズ)は、日本では約100人に1人の頻度であると報告されている。D 産後うつ病は、乳児にとって心理・社会的発達の危険因子の一つである。
Q 78 : 次の文は、アタッチメント(愛着)の形成についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 乳幼児は、親との分離、見知らぬ人、見知らぬ場所、けがなどを体験したときなどに、特定の養育的他者(愛着対象)に近づいて安心感を得ようとする。この行動傾向を愛着と呼ぶ。B 愛着は、乳幼児期に形成されるが、成人期に愛着は働かないため、成人は愛着行動を示さない。C 生後2、3か月において、特定の愛着対象が明確である。D 乳幼児との安定した愛着関係を形成するためには、でき得る限り身体的に接触していることが望ましい。
Q 79 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】5歳の男児。保育所では、多動、不注意に加え、友達に暴力を振るう。男児の母親に家庭での様子を聴くと、母親も家庭で男児への対応に手を焼いており、とても困った様子で、自分がいかに苦労しているかということを保育士にとうとうと語った。母親はまだ専門機関には相談していないという。【設問】この【事例】における男児の母親に対する保育士の対応として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A 話に耳を傾け、共感し、日々の苦労をねぎらった。B 一緒に本児の良いところを共有し、良いところは積極的に褒めるように促した。C 保健センターや児童精神科に相談することができることを伝えた。D 保育所でも困っており、家庭で十分に指導するように伝えた。
Q 80 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】N君(4歳、男児)は、3歳の時にけいれん発作を起こし、小児科を受診して、てんかんと診断された。現在は、抗てんかん薬を朝夕2回服用している。服用開始直後から、日中に眠気が強く、お昼寝の時間以外にも眠ってしまう状態が続いている。このことについて母親は、「主治医には相談していないが、昼間に長時間寝てしまうため、夜寝ないので困っています。保育所では、なるべく起こしておいてください」と要望している。てんかん発作は薬の服用後は起きていない。【設問】N君への保育所の対応として適切なものを○、不適切なものを× とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A N君の睡眠の状態について、母親と確認し合う。B 薬が強いと判断し、朝の薬を中止するよう母親に提案する。C 保育所の判断で、担当保育士が直接主治医に連絡して相談する。D 母親の要望に沿い、日中起こしておくようにする。
スマホでいつでも!
保育士
過去問徹底対策アプリ
開催別、分野別、苦手な問題などから独自の問題セットを作成することができ重要な項目を徹底的に勉強できます。復習用にカラー付箋(ふせん)を使用したり、間違い回数が多い問題だけを解けるのでスキマ時間に、いつでも、どこでも効率的な学習が可能です。成績機能も充実しており、解答率、正解率、分野ごとの分析されます。