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保育士
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Q 1 : 次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の一部として、不適切な記述を一つ選びなさい。
Q 2 : 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。・保育所は、子どもの(A)に十分配慮するとともに、子ども一人一人の(B)を尊重して保育を行わなければならない。・保育所は、地域社会との交流や連携を図り、保護者や地域社会に、当該保育所が行う(C)の内容を適切に説明するよう努めなければならない。・保育所は、入所する子ども等の(D)を適切に取り扱うとともに、保護者の(E)などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。
Q 3 : 次の文は、倉橋惣三についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A幼児生活の価値を認め、幼児の生活を保障することの必要性を提唱した。B幼児の生活を「さながらにしておく」ことが大切であるとし、そこでの幼児の自発生活を尊重した。C『幼稚園雑草』『育ての心』『幼児教育書簡』など多数の著作がある。D 1917(大正6)年、東京女子高等師範学校附属幼稚園の主事になり、後に日本の幼児教育界の理論的指導者となった。E 1936(昭和11)年、保育問題研究会を結成し、その会長を務めた。
Q 4 : 次の文は、保育の発展に寄与した人物とその主な功績についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。Aコダーイ(Kodály,Z.)は、ハンガリーの作曲家である。民族音楽による音楽教育「コダーイ・システム」を創始し、子どもの内面を育て、人間形成をはかろうとした。Bオーベルラン(Oberlin,J.F.)は、フランスにおいて、放任されていた子どもたちのための教育を始めた。このうちの幼児学校(幼児保護所)では、子どもの保護のみならず、楽しく遊ぶことや教育も実施されたが、国外に影響を及ぼすことはなかった。Cルソー(Rousseau,J.-J.)は、フランスの啓蒙思想家であり新教育運動の先駆者である。社会中心主義を基本原理とする『エミール』を著した。Dフレーベル(Fröbel,F.W.)は、ドイツの教育者である。世界で最初の幼稚園を創設した彼の哲学的な人間教育に根ざした幼稚園教育は世界の幼児教育界に大きな影響を与えた。Eエレン・ケイ(Key,E.)は、スウェーデンの女性解放運動家であり教職に就く傍ら多くの著作を世に出した。代表作に『児童の世紀』がある。
Q 5 : 次の文は、2008年に「児童福祉法」に法定化された家庭的保育事業についての記述である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。・家庭的保育事業とは、乳児又は幼児であって、(A)が「児童福祉法」第24条第1項に規定する児童に該当すると認めるものについて、(B)の居宅その他の場所において、(B)による保育を行う事業をいう。・家庭的保育事業を実施するにあたっては(C)が策定され、そこには(B)の(D)や(E)が定められている。
Q 6 : 次の文は、「子どもの最善の利益」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A1922年の「世界児童憲章」には「子どもの最善の利益」という記述がある。B「子どもの最善の利益」という言葉が普及するようになったのは、「児童の権利に関する条約」が国際連合で採択された年に、同時に日本も批准してからである。C「児童の権利に関する条約」は第6条ですべての子どもが生命に対する固有の権利を有することを認め、子どもの生存及び発達を可能な最大限の範囲において確保することを定めている。D1999年改訂(2000年施行)の「保育所保育指針」において、「乳幼児の最善の利益」という言葉が取り入れられた。
Q 7 : 次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の1「乳幼児期の発達の特性」の一部として、不適切な記述を一つ選びなさい。
Q 8 : 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のウ「障害のある子どもの保育」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。(ア)障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの(A)や障害の状態を把握し、適切な(B)の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。また、子どもの(C)に応じた保育を実施する観点から、家庭や関係機関と連携した支援のための計画を個別に作成するなど適切な対応を図ること。(イ)保育の展開に当たっては、その子どもの発達の状況や日々の状態によっては、(D)にとらわれず、柔軟に保育したり、職員の連携体制の中で個別の関わりが十分行えるようにすること。(ウ)家庭との連携を密にし、保護者との相互理解を図りながら、適切に対応すること。(エ)専門機関との連携を図り、必要に応じて(E)。
Q 9 : 次の文は、保育制度の歴史に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A明治32(1899)年に、文部省は「幼稚園保育及設備規程」を公布し、幼稚園の保育目的、編制、組織、保育内容、施設設備に関して、国として最初の基準を定め、入園対象の年齢、保育時間、保姆1人あたりの幼児数等を規定した。B「幼稚園令」は、わが国の幼稚園に関する最初の勅令として、大正15(1926)年に公布された。そこでは、幼稚園の目的を「家庭教育を補う」とし、入園児は5歳児に限定されていた。C昭和38(1963)年に、文部省と厚生省の連名で「幼稚園と保育所との関係について」という通知が出された。D昭和40(1965)年に、厚生省は、保育所における独自の保育内容を明らかにしたものとして「保育所保育指針」を発表した。3歳以上の保育内容としては、幼稚園と同じ5領域が設定されていた。
Q 10 : 次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】K君(4歳4か月)は、R君(5歳2か月)がクリップで作ったカタツムリをみて自分も作りたくなり、R君にそばにあるクリップを使っていいかどうかを聞いてから、作り始める。しかし思うようにできず、保育士に作り方を書いた紙をだしてもらい、それを見ながら一人で時間をかけて作る。カタツムリができあがった時に、片付けの時間になりカタツムリを片付ける場所を探している。隣でカタツムリを作っていたM君(4歳8か月)は、自分の作りかけのカタツムリをさっさともとに戻し片付けてから、K君に「おれが片付けてやる!」といいながら取り上げ、カタツムリをバラバラにする。K君は大声で泣きながら保育士に駆け寄る。【設問】「保育所保育指針」に規定される保育の内容に係る事項を基本とした時、この事例において保育士がまず第一に行う対応として適切なものを一つ選びなさい。
Q 11 : 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や(A)などの物的環境、更には(B)や(C)の事象などがある。保育所は、こうした人、物、場などの環境が相互に関連し合い、子どもの(D)が豊かなものとなるよう、次の事項に留意しつつ、(E)に環境を構成し、工夫して保育しなければならない。
Q 12 : 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(2)「指導計画」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。・子ども一人一人の(A)や状況を十分に踏まえること。・保育所の生活における子どもの(A)を見通し、(B)の連続性、季節の変化などを考慮し、(C)に即した具体的なねらい及び内容を設定すること。・具体的なねらいが達成されるよう、子どもの(B)する姿や(D)を大切にして適切な環境を構成し、子どもが(E)に活動できるようにすること。
Q 13 : 次の文は、「保育所保育指針」の第5章「健康及び安全」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。ア保育中に(A)や(B)が発生した場合には、その子どもの状態等に応じて、保護者に連絡するとともに、適宜、嘱託医や子どものかかりつけ医等と相談し、適切な処置を行うこと。看護師等が配置されている場合には、その(C)を生かした対応を図ること。イ(D)やその他の疾病の発生予防に努め、その発生や疑いがある場合には、必要に応じて嘱託医、市町村、保健所等に連絡し、その指示に従うとともに、保護者や(E)に連絡し、協力を求めること。また、(D)に関する保育所の対応方法等について、あらかじめ関係機関の協力を得ておくこと。看護師等が配置されている場合には、その(C)を生かした対応を図ること。ウ子どもの疾病等の事態に備え、医務室等の環境を整え、救急用の薬品、材料等を常備し、適切な管理の下に(E)が対応できるようにしておくこと。
Q 14 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】地域子育て支援センターに子ども(3歳、男児)と一緒に遊びに来た母親が、S保育士に、「子育てにいらいらしてつい子どもを叩いてしまう」と、相談してきた。子どもを保育室で預かり、S保育士が面接室で話を聞くと、実は長年にわたって夫から暴力を受けていること、最近は子どもの前でも夫が暴力をふるうこと、離婚をしようかと悩んでいることを打ち明けた。S保育士は、まず母親が大変な思いをしていることに共感的理解を示し、労った。【設問】この後のS保育士の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。
Q 15 : 次の文は、保育所における相談援助活動に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A保育士と保護者とが子どもへの愛情や成長を喜ぶ気持ちを共感し合うことによって、保護者の子育てへの意欲や自信を高める。B地域の子育て家庭への支援は、保育所に入所している子どもの保護者への支援とは異なるので、保護者が子育てに自信を持ち、子育てを楽しいと感じることができるような保育所や保育士の働きかけ、環境づくりが望まれる。C保護者支援は保育に支障のない範囲で行うことが原則であり、送迎の際の対話や連絡帳への記載などの日常的な情報交換か、あるいは別の機会を設けて相談に応じたり個別面談を行うか、保育所の特性に応じていずれかを選択して行う。Dそれぞれの保護者や子どもの状況を理解することは大切だが、子どもの最善の利益という観点からは、まずは保護者の養育力の向上を図ることを優先する。E保護者と子どもとの安定した関係を培うことが最優先であり、保護者同士の関係や地域と子どもや保護者との関係性を高めることについては、保護者に任せる。
Q 16 : 次の文は、「保育所児童保育要録」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A保育所での子どもの育ちをそれ以降の生活や学びへとつなげていくための資料である。B保育所生活を通して子どもが育ってきた過程を振り返り、その姿や発達の状況をとらえ的確に記録する。C保育所から直接、就学先の小学校に手渡すことが義務づけられている。D保護者との信頼関係を基盤として、保護者の思いを踏まえつつ記載するが、要録が小学校に送付されることについては保護者には伝えない。E保育における養護及び教育に関わる5領域の視点を踏まえ、一人一人の子どもの良さや全体像が伝わるよう工夫して記す。
Q 17 : 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(4)「3歳以上児の保育に関わる配慮事項」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。保育所の保育が、小学校以降の(A)や(B)の基盤の育成につながることに留意し、幼児期にふさわしい(A)を通して、(C)な(D)や(E)な(A)態度などの基礎を培うようにすること。
Q 18 : 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の2「保育の内容等の自己評価」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A自己評価は、「保育士等の自己評価」「保育所の自己評価」の2つを行うこととしている。B保育士等が自己評価をする際、小学校との連携が大切なので、子どもの心の育ちよりも子どもの活動の結果を重要なものとして評価する。C保育士等は、保育の計画や保育の記録を通して、保育実践を振り返り、自己評価を通して、専門性の向上や保育実践の改善に努めなければならない。D自己評価は、保育の質の向上のために行うものであるから、保育所は、自己評価の結果を公表するよう努めなければならない。E保育の内容等を評価するにあたって、保護者や地域の住民の方々の意見を聴くことが望まれている。これは、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(旧児童福祉施設最低基準)」(昭和23年厚生省令第63号)第36条の趣旨を踏まえている。
Q 19 : 次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Jちゃん(1歳児)は第一子である。父親は仕事が忙しく育児に参加することがほとんどない。母親には手助けしてくれる親族や友達もなく、他の保護者ともほとんど話をしない。最近は育児に疲れ、不安な様子がみられる。ある朝、登園した母親は保育室でT保育士に向かって思い詰めた表情で、「私はもう子育てに疲れました。本当は子どもなんて大嫌いなんです。」と言うと、激しく泣き出した。【設問】「保育所保育指針」に規定される保護者に対する支援に沿ったT保育士の対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
Q 20 : 次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Jちゃん(1歳児)は第一子である。父親は仕事が忙しく育児に参加することがほとんどない。母親には手助けしてくれる親族や友達もなく、他の保護者ともほとんど話をしない。最近は育児に疲れ、不安な様子がみられる。ある朝、登園した母親は保育室でT保育士に向かって思い詰めた表情で、「私はもう子育てに疲れました。本当は子どもなんて大嫌いなんです。」と言うと、激しく泣き出した。ちょうどその時、内線電話で、T保育士は事務室に来るようにと呼ばれた。【設問】「保育所保育指針」に規定される保護者に対する支援に沿ったT保育士の対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
Q 21 : 次の文は、「児童福祉法」の保育所及び子育て支援事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A「児童福祉法」第24条では、保育に対する需要の増大、児童の数の減少等やむを得ない事由があるときは、家庭的保育事業による保育を行うことその他の適切な保護をしなければならないとされている。B「児童福祉法」第48条の3では、保育所は、保育に支障がない限りにおいて、乳児、幼児等の保育に関する相談に応じ、及び助言を行うよう努めなければならないとされている。C「児童福祉法」第21条の16では、国及び地方公共団体は、子育て支援事業を行う者に対して、情報の提供、相談その他の適当な援助をするように努めなければならないとされている。D「児童福祉法」第21条の11では、保育所は、保護者から求めがあったときは、児童の養育の状況、その他の事情について調査し、最も適切な子育て支援事業の利用ができるよう努めなければならないとされている。
Q 22 : 次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A保育所は、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第39条の規定に基づき、保育に欠ける子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設であり、(以下略)。B保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、養護と教育をそれぞれに行い、教育に関する事項は環境を通して行うことを特性としている。C保育所は入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進するために、各年齢ごとに定めた教育の目的を達成することを保育の特性としている。D保育所は、入所する子どもの保育を行うとともに、保育所独自で、入所する子どもの保護者や地域の子育て家庭に対する支援等を行う役割を担う。E保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、倫理観に裏付けられた専門的知識、技術及び判断をもって、子どもを保育するとともに、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものである。
Q 23 : 次の文は、認可外保育施設に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A認可外保育施設とは、「児童福祉法」第35条第4項の認可を受けていない、乳児または幼児を保育することを目的とする施設である。B認可外保育施設には、事業所内保育施設、へき地保育所、ベビーホテルなどがある。平成16年から平成20年までの5年間をみると、認可保育所は施設数、入所児童数共に増加しているが、認可外保育施設の施設数、入所児童数は減少している。C認可外であるため、認可外保育施設は都道府県知事への届出制は導入されていない。D国は、地方自治体が認可外保育施設に対する指導監督を行うためのガイドラインとして「認可外保育施設指導監督の指針」を作成している。
Q 24 : 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。・一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが(A)と信頼感を持って活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。・子ども相互の関係作りや互いに(B)する心を大切にし、集団における活動を効果あるものにするよう(C)すること。・子どもが自発的、意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの(D)な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して(E)に保育すること。
Q 25 : 次の【Ⅰ群】は、世界の保育思想の歴史に関する記述である。これと、【Ⅱ群:著書名】、【Ⅲ群:人名】を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】①施設に入所している子どもたちの心理・情緒、身体発達などの調査を通して、長期に母性や養護を奪われた状況が続けば人格形成や情緒の発達に深刻な影響がもたらされることを明らかにし、乳幼児にとっては、養育する者との情緒的な絆が健全な発達の基盤となるという「愛着理論」を展開した。②「自然の教育」(能力や身体器官の内部発展)、「事物の教育」(実物による経験教育)、「人間の教育」(「自然の教育」を基礎にした教育)を説き、無用な教えや干渉を排した「消極的教育」にもとづく「自己統制、自己教育」を主張した。③「近世初頭には、子どもたちは、母親ないし乳母の介助が要らないとみなされるとただちに、すなわち遅い離乳の後何年もしないうちに、7歳ぐらいになるとすぐ大人たちと一緒にされていた。この時から、子どもたちは一挙に成人の大共同体の中に入り、老若の友人たちと共に、日々の仕事や遊戯を共有していたのである。」と記している。【Ⅱ群】A 乳幼児の精神衛生 B 隠者の夕暮 C エミール D 人間の教育 E 子供の誕生 F学校と社会【Ⅲ群】 ア デューイ(Dewey,J.) イ ルソー(Rousseau,J.-J.) ウ アリエス(PhiliPPeAriès) エ ボウルビィ(Bowlby,J.) オ フレーベル(Fröbel,F.W.)
Q 26 : 次の文は、日本における保育の歴史についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A「子守学校」「子守学級」では、乳幼児を背負って学校にくる児童を教育し、その間、乳幼児を別室で保育する場合もあった。B明治末期には、東基吉、和田実などがフレーベルの恩物中心の保育を批判し、これとは異なる遊びを重視する保育や子ども中心の保育内容を提唱して全国の保母たちに受け入れられていった。C1948年に発行された『保育要領―幼児教育の手引き―』は、幼稚園と保育所での使用を前提とし、家庭での幼児教育のあり方についても扱っている。D日本では、「認定こども園」の創設まで、幼稚園と保育所の関係について国として検討したことはなかった。
Q 27 : 次の文は、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」の1「職員の資質向上に関する基本的事項」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。⑴子どもの(A)を考慮し、(B)に配慮した保育を行うためには、職員一人一人の倫理観、(C)並びに保育所職員としての職務及び責任の理解と自覚が基盤となること。⑵保育所全体の保育の質の向上を図るため、職員一人一人が、(D)や研修などを通じて保育の専門性などを高めるとともに、保育実践や保育の内容に関する職員の共通理解を図り、(E)を高めていくこと。
Q 28 : 次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。B人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、心身の健康の基礎を培うこと。C生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培うこと。D生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。E様々な体験を通して、生活に必要な協調性を育み、社会性の芽生えを培うこと。
Q 29 : 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。子どもの発達は、子どもがそれまでの体験を基にして、(A)に働きかけ、(A)との相互作用を通して、豊かな心情、意欲及び態度を身に付け、(B)を獲得していく過程である。特に大切なのは、(C)であり、愛情豊かで思慮深い大人による保護や世話などを通して、大人と子どもの相互の関わりが十分に行われることが重要である。この関係を起点として、次第に(D)との間でも相互に働きかけ、関わりを深め、(E)と自己の主体性を形成していくのである。
Q 30 : 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。(A)〜(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。子どもの生活の(A)を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や(B)及び団体の協力を得て、(C)の自然、人材、行事、施設等の資源を積極的に活用し、豊かな(D)を始め保育内容の充実が図られるよう配慮すること。
Q 31 : 次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の⑶「3歳未満児の保育に関わる配慮事項」の一部として適切な記述を一つ選びなさい。
Q 32 : 次の文は、長時間保育への対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A一日の疲れや保護者を待つ気持ちを受け止め、保育士等が温かく関わる。B長時間保育は保育課程には含まれないので、指導計画とは別に計画を作成する。C子どもに及ぼす影響に左右されずに、保護者の就労状況に応じて保育時間を延長する。D保護者との連携を密にすることで、子どもの生活リズムに配慮する。E 3歳以上児は、延長保育の時間帯も教育であることを優先して、集団活動を多く取り入れる。
Q 33 : 次の文は、保育所が行う一時保育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A一時保育は各保育所の独自の取り組みであり、市町村とは関わりなく実施する。B発達のつまずきが疑われる子どもについては、保健センターの保健師の許可を得た場合には、一時保育を受け付ける。C一人一人の子どもの心身の状態、保育場面への適応などを考慮して保育する。D一時保育の子どもと通常保育の子どものそれぞれの安定のために、一時保育のための保育室を確保して必ず両者を分けて保育を行う。
Q 34 : 次の文は、保育所の子育て支援の機能と特性に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A保育所の子育て支援は、男女共同参画社会の進展や家庭の養育力の低下などの今日的状況を踏まえ、進めていくことが必要とされている。B保育士等の保護者に対する支援は、保育という業務と一体的に深く関連していることを常に考慮する。C保育所における保護者への支援は、保育士とは異なるカウンセラーの業務であり、その子育て支援の役割は特に重要なものである。D災害時なども含め、子どもの生命・生活を守り、保護者の就労と自己実現を支える社会的使命を有している。E子育て支援に際して、保育所は公的施設として、ボランティアやNPO団体を除く様々な社会資源との連携や協力を行う。
Q 35 : 次の文は、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の3「地域における子育て支援」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。・(A)の支援を得て、地域の関係機関、(B)等との積極的な連携及び協力を図るとともに、(C)に関わる地域の(D)の積極的な活用を図るよう努めること。・地域の(E)への対応など、地域の子どもをめぐる諸課題に対し、(E)対策地域協議会など関係機関等と連携、協力して取り組むよう努めること。
Q 36 : 次の文は、保育所における相談援助活動に関する記述である。最も適切な記述を一つ選びなさい。
Q 37 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Mちゃん(2歳半)は、保育所で毎日のように友達にかみついてしまいます。おもちゃの取り合いや、ふざけていてかむなら理由がはっきりしていて対応の方法も考えられますが、Mちゃんの場合は突然かみついて理由がわかりません。かまれて泣いている子どもの様子を見せ、泣いている子どもの気持ちを代弁して「いたいからかまないでね」とやさしく注意するのですが、かみつきはおさまりません。【設問】保育士の対応として、「保育所保育指針」に規定される保育の方法に係る基本原則に沿った対応を○、沿っていない対応を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【保育士の対応】A理由を理解するよりも、他の子どもたちの被害を少なくすることを優先して、Mちゃんから目を離さず、かみそうな気配の時は素早く止める。B理由がわからないので、Mちゃんに対してかまれた子どもの気持ちを代弁して、厳しく叱る。C理由を見逃しているのかもしれないので、よく観察を続ける。D他の子どもに被害が及ばないように、Mちゃんを別の場所に隔離して、2歳頃の子どもの好きそうな遊びを提供する。E Mちゃんの気持ちをその時々に応じて汲み取り、「これで遊びたかったの?」などとMちゃんの表現したかった気持ちを受け止めるよう努力する。F子どもがかむ理由は、家庭に問題があり情緒不安定になっているからであり、保護者面談を計画する。
Q 38 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】Mちゃん(2歳半)は、保育所で毎日のように友達にかみついてしまいます。おもちゃの取り合いや、ふざけていてかむなら理由がはっきりしていて対応の方法も考えられますが、Mちゃんの場合は突然かみついて理由がわかりません。かまれて泣いている子どもの様子を見せ、泣いている子どもの気持ちを代弁して「いたいからかまないでね」とやさしく注意するのですが、かみつきはおさまりません。【設問】子どものかみつきに対応する際の考え方として、「保育所保育指針」に規定される保育の方法に係る基本原則に沿った考え方を○、沿っていない考え方を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【対応する際の考え方】A子どもはことばが通じないことが多いが、他者を傷つけるかみつきは厳しく叱ることが重要である。B保育所は、一人の子どものためのものではなく、保育所に通うすべての子どもの生活の場であるので、安全の確保のためには、かみつきがおさまるまで隔離することが大切である。C 2歳前後は自らの気持ちをことばで表現することが十分ではなく、かみつきも自己表現の一つとして、子どもの気持ちを受け止めていく。D 2歳前後の子どもはことばで自己を表現することが難しい過程にあるので、かむことは仕方ないことであり、子どもが発達するのを待つ。Eかまれた子どもだけではなく、かんだ子どもの気持ちも保育士が表現して伝えながら、かまなくても気持ちを伝えられるようにしていく。
Q 39 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】S君(5歳児)は自分のペースでじっくりと遊びに取り組むことが多い。11月の保護者の保育参加でも、砂場で男の子たちは夢中になって川作りをしていたが、S君は数人の女の子と一緒に砂場の端に木やプラスチックを積み重ねている。S君の父親が男の子達のダイナミックな活動に誘っても「僕は今、保育所を作っているところだから。」と断った。園庭から保育室に戻った時に、S君の父親は思い詰めた様子で、担任の保育士に、「Sは男の子達から仲間はずれにされているのですか。男の子らしく活発に遊んでほしいと思っているのですが、この間の就学時健診でも、Sはおとなしかったようです。こんな様子では、小学校へ行ってからいじめられるのではないかと心配です。」と話しかけてきた。【設問】「保育所保育指針」に規定される保護者に対する支援に沿った保育士の対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
Q 40 : 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】S君(5歳児)は自分のペースでじっくりと遊びに取り組むことが多い。11月の保護者の保育参加でも、砂場で男の子たちは夢中になって川作りをしていたが、S君は数人の女の子と一緒に砂場の端に木やプラスチックを積み重ねている。S君の父親が男の子達のダイナミックな活動に誘っても「僕は今、保育所を作っているところだから。」と断った。園庭から保育室に戻った時に、S君の父親は思い詰めた様子で、担任の保育士に、「Sは男の子達から仲間はずれにされているのですか。男の子らしく活発に遊んでほしいと思っているのですが、この間の就学時健診でも、Sはおとなしかったようです。こんな様子では、小学校へ行ってからいじめられるのではないかと心配です。」と話しかけてきた。その後、子どもの午睡時に、別の部屋で保護者懇談会を開いた。【設問】「保育所保育指針」に規定される保護者に対する支援に沿った保育士の対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
Q 41 : 次の文は、保育に関する法律及び省令についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A「児童福祉法」には、保育所に勤務する保育士は、乳児、幼児等の保育に関する相談に応じ、及び助言を行うために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならないと規定されている。B「教育基本法」には、幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならないことが規定されている。C「学校教育法」には、幼稚園には、園長、教頭及び教諭をはじめ、副園長、主幹教諭、指導教諭、養護教諭、栄養教諭、事務職員、養護助教諭を置かなければならないと規定されている。D「児童福祉施設最低基準」には、保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とし、その内容については、各保育所で独自に定めることと規定されている。
Q 42 : 次の文は、日本における保育の歴史についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A日本での幼稚園の始まりは、1876年に設立された東京女子師範学校附属幼稚園とされている。B1890年に創設された新潟静修学校では、次第に乳幼児を別室で保育するようになり、これが後の「守孤扶独幼稚児保護会」と称する保育事業へと発展した。C日本では、幼稚園が創設されると同時に保姆の免許状が法律で規定された。D1948年に発行された「保育要領―幼児教育の手引き―」は、保育所保母のための手引書であり、家庭での幼児教育のあり方についてはふれていない。
Q 43 : 次の人物と事項または著作の結びつきとして、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。Aオーベルラン(Oberlin,J.F.)-世界最古の保育施設を設立した-牧師として救済事業を興したBエレン・ケイ(Key,E.)-『児童の世紀』を著わす-ハンガリーの民謡を研究したCフレーベル(Fröbel,F.W.)-『幼児教育の書簡』を著わす-幼稚園を創設したDモンテッソーリ(Montessori,M.)-『学校と社会』を著わす-「子どもの家」を創設したEシュタイナー(Steiner,R.)-「自由ヴァルドルフ学校」を創設した-オイリュトミーを提唱した
Q 44 : 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部である。(A)〜(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。⑴保育所は、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第39条の規定に基づき、保育に欠ける子どもの保育を行い、その(A)心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設であり、入所する子どもの最善の利益を考慮し、その(B)を積極的に増進することに最もふさわしい生活の場でなければならない。⑵保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、(C)の緊密な連携の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における(D)を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。
Q 45 : 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。保育所は、子どもが生涯にわたる(A)にとって極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい(B)をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。(ア)十分に養護の行き届いた環境の下に、(C)雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。(イ)健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や(D)を養い、心身の健康の基礎を培うこと。(ウ)人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして(E)を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。
Q 46 : 次の文は、「児童の権利に関する条約」(平成6年5月16日/条約第2号)第6条の一部である。(A)〜(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。1締約国は、すべての児童が(A)に対する固有の権利を有することを認める。2締約国は、児童の(B)及び(C)を可能な最大限の範囲において確保する。
Q 47 : 次の文は、保育士についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A保育士には、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない秘密保持義務があり、違反者は1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。B保育士には、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない秘密保持義務があるが、保育士でなくなれば義務もなくなる。C保育所が地域子育て支援を実施する際に、保育を行うのは保育士であり、相談・助言を行うのは社会福祉士であることが義務づけられている。そのため、保育士は保育内容の知識及び技能の向上に専念しなければならない。D保育士は常に人間性と専門性の向上に努める必要がある。そのため、定期的な保育所内外での研修時間が法的に規定されている。
Q 48 : 次の文は、保育士の専門的な役割についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A子どもの発達援助に関しては、子どもの発達に関する専門的な知識・技術及び判断をもって、就学時には保育の目標を達成しなければならない。B子どもの生活援助に関しては、子どもの年齢を最優先に考え、子ども自らが生活していく力を細やかに助ける。C保育の環境の構成は、保育所内外の空間や物的環境、様々な遊具や素材、自然環境や人的環境を生かして行う。D様々な遊びを豊かに展開していくためには、子どもの経験や興味・関心に関わらず、常に保育者から積極的に遊びを提供して豊かな経験ができるようにする。E人との関係構築として、子ども同士の関わりや子どもと保護者の関わりなどを見守り、その気持ちに寄り添いながら適宜必要な援助をしていく。
Q 49 : 次の文は、保育所保育の特性である養護と教育の一体性についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A授乳の際に、空腹感という生理的欲求が満たされ、生命の保持が図られると共に、抱っこされ、ほほえみかけられ、言葉をかけてもらうことにより、情緒の安定が図られる。人との関わりや言葉の育ちが促されるなど教育的側面も合わせて行われる。B2歳になると自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られるようになるが、このような子ども同士の自己主張のぶつかり合いの際には、保育士は仲立ちをしないで、子どもの自立心を育てる。C子どもの発達を5つの窓口から考える5領域は、3歳以上からの捉え方であり、従って、3歳未満児の保育には、教育の要素はない。D3歳以上になると、子どもは自分で身の回りのことができるようになるので、養護の側面は必要でなくなり、特別な場合にのみ、養護と教育が一体となって行われる。
Q 50 : 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(2)「指導計画」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。(ア)施設長、保育士などすべての職員による適切な(A)と協力体制を整えること。(イ)子どもが行う具体的な活動は、生活の中で様々に変化することに留意して、子どもが望ましい方向に向かって自ら活動を展開できるよう必要な(B)を行うこと。(ウ)子どもの主体的な活動を促すためには、保育士等が多様な関わりを持つことが重要であることを踏まえ、子どもの(C)や発達に必要な豊かな体験が得られるよう(B)すること。(エ)保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を(D)するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の(E)を行い、改善を図ること。
Q 51 : 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」の一部である。(A)〜(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。保育所は、こうした人、物、場などの環境が(A)関連し合い、子どもの生活が豊かなものとなるよう、次の事項に留意しつつ、(B)環境を構成し、工夫して保育しなければならない。ア 子ども自らが環境に関わり、(C)活動し、(D)を積んでいくことができるよう配慮すること。エ 子どもが(E)力を育てていくため、子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
Q 52 : 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」の一部である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】A保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。B一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。C明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。D一人一人の子どもの心身の疲れが癒されるようにする。【Ⅱ群】ア生命の保持 イ 情緒の安定 ウ 健康 エ 人間関係
Q 53 : 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(2)「乳児保育に関わる配慮事項」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A乳児は疾病への抵抗力が弱いことから疾病の発生が多い。この時期の子どものかかりやすい疾病については、家庭での対応に任せること。B一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、できるだけ多くの保育士が関わり、それぞれに対応を図ること。C乳児保育に関わる職員間の連携や嘱託医との連携を図り、健康及び安全に配慮して、適切に対応すること。D保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。E担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの経験や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。
Q 54 : 次の文は、「保育所保育指針」に示されている自己評価に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A自らの保育実践を振り返るために、保育の計画や保育の記録を活用する。B保育士等の自己評価は自らの専門性の向上を図るために行うものであり、保育所全体の保育内容について認識を深めることは、一人一人の保育士ではなく施設長に求められている役割である。C子どもの活動内容やその結果だけでなく、子どもの心の育ちや意欲、取り組む過程などに十分配慮する。D保育所の保育の内容等について自ら評価を行い改善を図ることが重要であり、またその結果を公表するよう努めなければならない。
Q 55 : 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のエ「小学校との連携」の一部である。(A)〜(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。子どもの生活や発達の(A)を踏まえ、保育の内容の工夫を図るとともに、就学に向けて、保育所の子どもと小学校の児童との(B)、職員同士の交流、(C)や(D)など小学校との積極的な連携を図るよう配慮すること。
Q 56 : 次の文は、保育所が行う地域子育て支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A保育所は地域の実情や当該保育所の体制等を踏まえ、保育所の特徴や地域の状況に応じて地域の子育て中の家庭に対する支援も行う。B他の組織と連携して地域子育て支援を行う際にも、保育所が常に中心となって取り組む。C保育所が地域子育て支援に取り組むに当たっては、日常の保育を充実させながら、保育所の特性を生かして取り組む。D地域の関係機関や関係者との連携を図り、地域の養育力の向上や活性化に寄与する。
Q 57 : 次の文は、保育所と入所している子どもの家庭との連携に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A様々な行事には保護者の希望をとり入れることも望まれるが、保育の一環として、子ども自身の満足感や主体性を尊重することを大切にする。B子どもの送迎時には、保護者から連絡事項や家庭での状況を聴き、保護者支援の機会とする。C保育時間の延長、休日、夜間の保育、病児・病後児に対する保育などを実施する場合には、子どもの福祉を尊重する。D保育所における子どもの様子や日々の保育の意図などを説明するためには、園便りなどに子どもの名前や表情豊かな写真を掲載するとわかりやすく、その目的であれば親の意向を確認しなくてもよい。
Q 58 : 次の文は、保育所が入所している子どもの保護者に対して行う支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A保育士は、保育の他に保健や栄養に関しても、自分一人だけで保護者を支援する必要がある。B育児不安をかかえていることに気づいた場合には、その保護者が希望しなくても積極的に子育ての方法を指導し、子育て力を育成する。C保護者に対し、保育所における子どもの様子や日々の保育の意図などを説明する。D保護者同士の交流は保護者自身に任せ、保育所は関わらない。
Q 59 : 次の文は、ある保育所が特別な支援が必要な子どもと保護者に対して行った個別支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。A子どもに発達上の課題が見られるので、保護者の同意を得て個別に話し合う時間を持ち、保護者の気持ちを受け止めながら、保育所と家庭での生活の状況を伝え合った。B母子家庭の子どもが保育所に入所してきたが、母親が求職中でまだ仕事をしていないことから、仕事が決まるまでは保育所を休ませて母子で一緒に過ごすよう指導した。C児童相談所からの通知を受けて保育所に入所することが決定した被虐待児について、入所時面接を行ったところ、母親が働いていないことがわかったので、就労しなければならないことを指導した。D0歳児の腕にたばこの火を押しつけた火傷がみられたので写真にとり、この事実を一切の関係機関に漏らさないようにして、保護者の状況を見守った。
Q 60 : 次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】5歳児クラスの1月のできごとである。登所してきた子どもたちは迷路づくりやペープサートなど、思い思いの遊びに取り組む中で、役割の分担が生まれ、協同して遊びに取り組んでいた。ところがいつもの登所時間に遅れてきたHちゃんは、あっちこっちをのぞいては離れ、ふらふらしていた。子どもたちの中から、それぞれが取り組んでいる遊びをつなげて遊園地を作ろうという声があがり、自分たちで役割を決めるための話し合いが始まった。Hちゃんはその話し合いに参加せず、後ろで子どもたちの活動を見守っていた担任に甘えてきた。Jちゃんが「みんなで遊園地を作っているのに、一人だけ甘えておかしいよ」と批判すると、Hちゃんは泣きそうになりながら、「わたしは、違うことがしたかったんだもの」と言い返した。Kちゃんが「Hちゃんは何をしたかったの?」と優しく尋ねた。【設問】担任の対応として、「保育所保育指針」に規定される保育の内容に係る基本原則に沿った対応を○、沿っていない対応を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【担任の対応】A Hちゃんが話し合いに参加しないのは、登所前に保護者と何かトラブルがあって不安定だからに違いないと思い、話し合いの場でHちゃんに、「今朝、お母さんに叱られたんでしょう?」と聞く。B 身近な大人に甘え、気持ちを休めるのは3歳までの発達過程であり、5歳児クラスのこの時期は就学にスムーズに移行できるように集団で行動しなければならないと考えて、遊園地ごっこに参加するようHちゃんを強く誘う。C 子どもたちが道徳心を身につける機会と考え、子どもたちを全員集めて話し合いを行い、HちゃんとJちゃんのどちらが正しいかを判断させる。D 担任は、Hちゃんが先週絵本作りをしていてまだ完成させていなかったことを思い出すが、KちゃんがHちゃんの話を優しく聴いているので、その様子を見守る。
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