介護福祉士
第26回
Q
5 : Cさん(32歳)は,来月,出産を控えている。同居する夫(35歳)は,正規雇用の会社員である。 Cさんは,訪問介護事業所で非常勤(週30時間勤務)の訪問介護員(ホームヘルパー)として勤務している。 1年単位の契約期間を更新して,介護員(ホームヘルパー)として勤務している。 1年単位の契約期間を更新して,これまで3年間働いてきた。事業主からは,出産した後も仕事を続けてほしいと頼まれている。妊娠してから今までは仕事を継続してきたが,出産後は育児休業を取れないか検討している。「育児・介護休業法」に基づく, Cさんの育児休業などの取得に関する次の記述のうち,正しいものを 1つ選びなさい。(注)「育児・介護休業法」とは,「育児休業,介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」のことである。
Q
19 : Dさん(98歳,女性)は,介護老人福祉施設に入所している。終末期を迎え,座位が困難でべッドで臥床している。医師は,死に至るまで1週間程度と予測している。呼びかけには目を開けて反応して,表情が変わることもある。食事は,アイスクリームや水分をわずかにとる程度である。Dさんは,以前から,ここで最期の時を安らかに過ごしたいと希望している。家族もそれを望んでいて,毎日,居室を訪れている。家族は延命措置を希望していない。介護職の対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
36 : Fさん(80歳,女性)は,2週間前に,リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため,構音障害と嚥下障害がある。また,よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は,とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが,むせることが多い。介護職がFさんに,「何を食べたいですか」と尋ねると,「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。Fさんが「おいうをあえあい」と話した時の介護職の対応として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
37 : Fさん(80歳,女性)は,2週間前に,リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため,構音障害と嚥下障害がある。また,よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は,とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが,むせることが多い。介護職がFさんに,「何を食べたいですか」と尋ねると,「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。Fさんの食事場面でのコミュニケーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
38 : Gさん(50歳,女性)は,母親H さん(80歳)と二人暮らしである。 H さんは5年前に認知症(dementia)と診断され,通所介護(デイサービス)を利用している。 G さんの兄は, Gさん宅から車で1時間の場所に住んでいるが,仕事が忙しいという理由でHさんの介護は行っていない。この 1週間, Hさんは深夜に家の中を歩き回り,ドアを叩くので, Gさんは眠ることができない。次の記述は,通所介護(デイサービス)の介護職とGさんの会話である。介護職:「Hさんは,今日,デイサービスで眠そうで,寝て過ごすことが多かったです」Gさん:「それで,母を起こしてくれましたか」介護職:「起こしましたが,すぐ寝てしまいました」Gさん:「デイサービスを利用しているのだから,昼間は眠らないようにしてくれないと,私が困ります。母から夜に何度も起こされるので私は眠れません。兄は,私が介護で大変なことを少しもわかってくれない。皆さんも私の大変さをわかってくれないのですね」 話を傾聴していることがGさんに伝わりやすい会話の仕方として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
39 : Gさん(50歳,女性)は,母親H さん(80歳)と二人暮らしである。 H さんは5年前に認知症(dementia)と診断され,通所介護(デイサービス)を利用している。 G さんの兄は, Gさん宅から車で1時間の場所に住んでいるが,仕事が忙しいという理由でHさんの介護は行っていない。この 1週間, Hさんは深夜に家の中を歩き回り,ドアを叩くので, Gさんは眠ることができない。次の記述は,通所介護(デイサービス)の介護職とGさんの会話である。介護職:「Hさんは,今日,デイサービスで眠そうで,寝て過ごすことが多かったです」Gさん:「それで,母を起こしてくれましたか」介護職:「起こしましたが,すぐ寝てしまいました」Gさん:「デイサービスを利用しているのだから,昼間は眠らないようにしてくれないと,私が困ります。母から夜に何度も起こされるので私は眠れません。兄は,私が介護で大変なことを少しもわかってくれない。皆さんも私の大変さをわかってくれないのですね」 Gさんの訴えに対する介護職のかかわり方として,最も適切なものを1つ選びなさい。
Q
66 : S さん(65歳,女性)は,介護老人保健施設に入所している。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症として,右片麻痺があり,認知症(dementia)がある。普段の体温は36度,血圧は 140/80mmHg程度で安定している。認知症(dementia)の症状に波があり,良い時と悪い時がはっきりしている。ろれつが回らず言葉がはっきりしない,ちょっとしたことで泣いたり,急に怒りだしたりするときもある。上着は自分で着ることができるが,ズボンの上げ下げに時間がかかる。トイレに行きたいとたびたび訴えるが,間に合わずに漏らしてしまうこともある。膀胱・尿道に疾患や障害はない。便秘のため座薬が処方されているが,本人は嫌がっている。また,下着が汚れることを気にして,水分をあまりとろうとしない。介護目標として,「便秘が改善する」ことを掲げた。Sさんに関する情報の解釈として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
67 : S さん(65歳,女性)は,介護老人保健施設に入所している。脳梗塞(cerebralinfarction)の後遺症として,右片麻痺があり,認知症(dementia)がある。普段の体温は36度,血圧は 140/80mmHg程度で安定している。認知症(dementia)の症状に波があり,良い時と悪い時がはっきりしている。ろれつが回らず言葉がはっきりしない,ちょっとしたことで泣いたり,急に怒りだしたりするときもある。上着は自分で着ることができるが,ズボンの上げ下げに時間がかかる。トイレに行きたいとたびたび訴えるが,間に合わずに漏らしてしまうこともある。膀胱・尿道に疾患や障害はない。便秘のため座薬が処方されているが,本人は嫌がっている。また,下着が汚れることを気にして,水分をあまりとろうとしない。介護目標として,「便秘が改善する」ことを掲げた。介護目標に対する支援方法の記述として,適切なものを1つ選びなさい。
Q
75 : B さん(76歳,男性)は,30年以上前から糖尿病(diabetes mellitus)があり,朝食の前に血糖降下薬を内服している。薬剤や用量は5年前から変更はなく,医師からは,インスリン(insulin)の分泌を増やす薬であると説明されている。また,糖尿病(diabetes mellitus)の影響で,だんだんと腎臓の機能が悪くなっているともいわれている。 Bさんは,「最近,タ方になるとひどくおなかが空き,『ふわふわする』と感じる。今日も同じような感じがあったが,クッキーを 1つ食べたら良くなった」と言った。Bさんへの介護職の対応として,適切なものを 1つ選びなさい。
Q
94 : G さん(24歳,男性)は,父親と同居している。半年前に統合失調症(schizophrenia)を発症し,3か月精神科病院に入院した。現在は仕事を休み,服薬を続けながら,ホームヘルプサービスを利用し,自宅療養中である。日中はほとんど動くことができず,一日中寝ていることもある。父親はGさんに「どうして仕事ができないのか」,「薬に頼ってばかりではいけない」と言い, Gさんは父親に言われるたびに落ち込んでいる。父親に対する介護職の支援として,適切なものを 1つ選びなさい。
Q
108 : J さん(36歳,男性)は,6歳の時,大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け,療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし,衣服の着脱も介助していた。しかし,両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため,1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり,生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ,吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで,なれない人たちの中に入ると,上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。入所当日, Jさんが初めて衣服を着替える時に,介護職が行う支援として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
109 : J さん(36歳,男性)は,6歳の時,大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け,療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし,衣服の着脱も介助していた。しかし,両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため,1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり,生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ,吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで,なれない人たちの中に入ると,上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。 日中にJさんが利用しているサービスとして,正しいものを 1つ選びなさい。
Q
110 : J さん(36歳,男性)は,6歳の時,大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け,療育手帳(重度)が交付された。両親はJさんに必要以上の世話をし,衣服の着脱も介助していた。しかし,両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため,1週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり,生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ,吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで,なれない人たちの中に入ると,上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。 Jさんは,日中は空き缶つぶしなどの軽作業をしている。介護職が時間ごとに次の行動を支援すると,大きな混乱もなくできるようになり,施設での生活リズムが少しずつ身についてきた。そこで,介護職はJさんが他者と円滑な関係を作れるような支援を提案した。この提案した内容として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
111 : K さん(65歳)は,夫(70歳)と二人暮らしをしていた。 K さんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが,最近,約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり,前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され,要介護認定で要介護3 となった。夫は体調を崩して,近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談して, Kさんは,夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は,看護,医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施している。Kさんは施設入所後,介護職の問いかけに返事をしなかったり,急に服を脱ぎだすなどの行動を繰り返した。日常生活では,すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。 Kさんが入所した施設として,次の中から正しいものを 1つ選びなさい。
Q
112 : K さん(65歳)は,夫(70歳)と二人暮らしをしていた。 K さんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが,最近,約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり,前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され,要介護認定で要介護3 となった。夫は体調を崩して,近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談して, Kさんは,夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は,看護,医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施してぃる。Kさんは施設入所後,介護職の問いかけに返事をしなかったり,急に服を脱ぎだすなどの行動を繰り返した。日常生活では,すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。 Kさんが自室で急に服を脱ぎだしたときの介護職の対応として,次の記述の中から最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
113 : K さん(65歳)は,夫(70歳)と二人暮らしをしていた。 K さんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが,最近,約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり,前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)と診断され,要介護認定で要介護3 となった。夫は体調を崩して,近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談して, Kさんは,夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は,看護,医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施してぃる。Kさんは施設入所後,介護職の問いかけに返事をしなかったり,急に服を脱ぎだすなどの行動を繰り返した。日常生活では,すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。 夫は体調が回復して退院した。その2日後,夫は施設を訪ねた。夫とKさんが廊下を歩いてぃると, Kさんは急にバランスを崩し,尻もちをついて転倒した。その時,手はつかなかった。Kさんの状況から,最も骨折(fracture)しやすい部位として,適切なものを 1つ選びなさい。
Q
114 : Lさん(80 歳)は,妻(75 歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし,左片麻痺が残った。時間をかければ,着脱や洗面など,身の回りのことができる。現在,要介護1で,週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は,70歳ころから軽い心不全(heart failure)が繰り返し起きるため,屋内での生活が中心となっている。Lさんは,自分でできることは自分でやりたいと思っているが,妻は夫の世話は自分の役割と思って,Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。Lさんはお風呂が好きで,脳梗塞(cerebral infarction)を 起こす前は,毎日,湯船につかっていた。しかし,自宅の浴槽の縁が浴室の床から高く,妻の介助では,湯船につかることができないために,退院後はシャワ一を使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら,週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。 Lさんが起き上がって自分で上着を着ようとしていると,妻が介助して着せた。それを見た訪問介護員(ホームヘルパー)の妻への対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
Q
115 : Lさん(80 歳)は,妻(75 歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし,左片麻痺が残った。時間をかければ,着脱や洗面など,身の回りのことができる。現在,要介護1で,週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は,70歳ころから軽い心不全(heart failure)が繰り返し起きるため,屋内での生活が中心となっている。Lさんは,自分でできることは自分でやりたいと思っているが,妻は夫の世話は自分の役割と思って,Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。Lさんはお風呂が好きで,脳梗塞(cerebral infarction)を 起こす前は,毎日,湯船につかっていた。しかし,自宅の浴槽の縁が浴室の床から高く,妻の介助では,湯船につかることができないために,退院後はシャワ一を使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら,週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。 妻は,訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝,夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが,医師から,熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためべッドに寝かせていますが,自分で寝返りはしています」と話した。臥床を続けた場合に,最初に現れると予測される身体の状態として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
116 : Lさん(80 歳)は,妻(75 歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし,左片麻痺が残った。時間をかければ,着脱や洗面など,身の回りのことができる。現在,要介護1で,週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は,70歳ころから軽い心不全(heart failure)が繰り返し起きるため,屋内での生活が中心となっている。Lさんは,自分でできることは自分でやりたいと思っているが,妻は夫の世話は自分の役割と思って,Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。Lさんはお風呂が好きで,脳梗塞(cerebral infarction)を 起こす前は,毎日,湯船につかっていた。しかし,自宅の浴槽の縁が浴室の床から高く,妻の介助では,湯船につかることができないために,退院後はシャワ一を使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら,週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。 Lさんの「在宅生活を続けながら,週1回でも湯船につかりたい」という希望をかなえるための介護保険のサービスとして,次の中から最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q
117 : M 君(8歳,男性)はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne musculardystrophy)と診断され,地元の小学校に通学している。保育所時代の友達も多く,学校生活でも様々な手助けをしてくれている。母親は働いていて,小学校の授業が終わる時間にM君を迎えに行くことができない。そこで,放課後等デイサービスを利用しているが,母親は友人から,「学童保育には年齢制限があったけど, M君の利用している放課後等デイサービスは大丈夫なの」と言われた。母親はサービスを利用する際に説明を受けた気もするが,記憶が確かではなく心配になってきた。最近, M君は歩行が不安定になってきており,母親は, M君が車いすを使用する時期になってきたのではないのかと感じている。身体的な機能を考えると,できるだけ歩かせたいと思う一方,歩行を重視すれぱ,行動範囲が狭くなり, M君の世界を広げることができなくなるかもしれないと考えている。筋力低下がAD L (Activities of Daily Living:日常生活動作)に深刻な影響を及ぼし始めている現状を, M君のガイドヘルパーをしているY介護職に,母親はときどき相談をしている。 母親はY介護職に,「息子の利用している放課後等デイサービスは,通常はいつまで利用できるのか」と尋ねた。Y介護職の回答として,正しいものを 1つ選びなさい。
Q
118 : M 君(8歳,男性)はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne musculardystrophy)と診断され,地元の小学校に通学している。保育所時代の友達も多く,学校生活でも様々な手助けをしてくれている。母親は働いていて,小学校の授業が終わる時間にM君を迎えに行くことができない。そこで,放課後等デイサービスを利用しているが,母親は友人から,「学童保育には年齢制限があったけど, M君の利用している放課後等デイサービスは大丈夫なの」と言われた。母親はサービスを利用する際に説明を受けた気もするが,記憶が確かではなく心配になってきた。最近, M君は歩行が不安定になってきており,母親は, M君が車いすを使用す時期になってきたのではないのかと感じている。身体的な機能を考えると,できるだけ歩かせたいと思う一方,歩行を重視すれぱ,行動範囲が狭くなり, M君の世界を広げることができなくなるかもしれないと考えている。筋力低下がAD L (Activities of Daily Living:日常生活動作)に深刻な影響を及ぼし始めている現状を, M君のガイドヘルパーをしているY介護職に,母親はときどき相談をしている。 M君のようなデュシェ ンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne musculardystrophy)の人が,車いすを使用するようになっても最後まで自立できるAD L(Activities of Daily Living :日常生活動作)として,正しいものを 1 つ選びなさい。
Q
119 : M 君(8歳,男性)はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne musculardystrophy)と診断され,地元の小学校に通学している。保育所時代の友達も多く,学校生活でも様々な手助けをしてくれている。母親は働いていて,小学校の授業が終わる時間にM君を迎えに行くことができない。そこで,放課後等デイサービスを利用しているが,母親は友人から,「学童保育には年齢制限があったけど, M君の利用している放課後等デイサービスは大丈夫なの」と言われた。母親はサービスを利用する際に説明を受けた気もするが,記憶が確かではなく心配になってきた。最近, M君は歩行が不安定になってきており,母親は, M君が車いすを使用する時期になってきたのではないのかと感じている。身体的な機能を考えると,できるだけ歩かせたいと思う一方,歩行を重視すれぱ,行動範囲が狭くなり, M君の世界を広げることができなくなるかもしれないと考えている。筋力低下がAD L (Activities of Daily Living:日常生活動作)に深刻な影響を及ぼし始めている現状を, M君のガイドヘルパーをしているY介護職に,母親はときどき相談をしている。 M君はやがて歩けなくなることが予想される。 Y介護職は母親から「筋力をできるだけ保ちながら,今の活動範囲を維持するためには,今後どうしたらよいのでしょうか」と助言を求められた。Y介護職の提案として,最も適切なものを 1つ選びなさい。