介護福祉士

医療的ケア
Q 2 : 〔事 例〕Gさん(75 歳,男性)は,妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で,妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には,いつも近くのUコミュニティセンターで,仲間たちと囲碁や将棋をしていた。そんなGさんが,半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり,家の中をうろうろしたり,妻に買い物に行く時間を何度も確認し,車の鍵かぎを探しまわることが多くなった。 2 か月ほど前,買い物の後で家に帰る道が分からなくなり,同じ道を行ったり来たりしているので,妻が,「次の路地に入ってください」と言うと,「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると,「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が,かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断され,その後,要介護 1 と認定された。現在,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。妻は交通事故を心配して, 1 日も早く車の運転をやめさせたいと考えている。現在のGさんの状況について,訪問介護員(ホームヘルパー)の妻に対する助言として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
Q 3 : 〔事 例〕Gさん(75 歳,男性)は,妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で,妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には,いつも近くのUコミュニティセンターで,仲間たちと囲碁や将棋をしていた。そんなGさんが,半年前からUコミュニティセンターに行かない日が多くなり,家の中をうろうろしたり,妻に買い物に行く時間を何度も確認し,車の鍵かぎを探しまわることが多くなった。 2 か月ほど前,買い物の後で家に帰る道が分からなくなり,同じ道を行ったり来たりしているので,妻が,「次の路地に入ってください」と言うと,「分かっとる」と大声を出した。家に到着すると,「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が,かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimerʼs type)と診断され,その後,要介護 1 と認定された。現在,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。妻はGさんと,自宅でできるだけ長く生活したいと考えている。また,自分が旅行などで一定期間家を空けることができるのかと心配している。妻の心配に対応する介護保険のサービスとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
Q 5 : 〔事 例〕Jさん(80 歳,女性)は 3 年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され,要介護 3 と認定された。次第に徘はいかい徊することが多くなって,夫(88 歳)が介護することは難しくなり,現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。Jさんは,「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など,実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き,Vコンビニエンスストアで発見されたことが 1 回ある。家族の了解を得て,GPS追跡機をJさんの身に着けてもらうことにした。また,地域のネットワークを活用して,Jさんが発見されたVコンビニエンスストアの店員,地域の民生委員,自治会,老人クラブなどに呼びかけ,一人で歩いているJさんを見かけたときは,グループホームに連絡を入れてもらうようにした。一方で,介護福祉職は,Jさんが外出したいときには,付き添って外出していた。地域の住民から,「Jさんに似た人をW橋のそばで見かけました」と連絡が入った。W橋はVコンビニエンスストアから 2 km ほど離れている。JさんのGPS追跡機が居室で見つかったが,Jさんの姿はグループホーム内に見当たらなかった。この時点で,介護福祉職がとるべき対応として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
Q 11 : 〔事 例〕Lさん(45 歳,男性)は 30 歳の頃ころ,統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが,関係が悪く,現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると,誰だれかが襲ってくると思い込み,部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果,部屋の中はゴミがいっぱいで,Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が,Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ,区分 3 と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが,家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き,「Lさんのいる場所と私がいる場所ぐらいは作りたい」と伝えた。その結果,Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は,Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。Lさんは移動のときに見守りが必要である。Lさんの定期的な通院に付き添うことが可能となるサービスとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
Q 12 : 〔事 例〕Lさん(45 歳,男性)は 30 歳の頃ころ,統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが,関係が悪く,現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。精神状態が悪くなると,誰だれかが襲ってくると思い込み,部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果,部屋の中はゴミがいっぱいで,Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が,Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ,区分 3 と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが,家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き,「Lさんのいる場所と私がいる場所ぐらいは作りたい」と伝えた。その結果,Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は,Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。LさんとA訪問介護員との信頼関係ができ,部屋の中もきれいに片づいた。Lさんはこの後の生活についての漠然とした不安をA訪問介護員に相談するようになった。Lさんを交えた支援会議の前に,担当の相談支援専門員とサービス提供責任者,A訪問介護員が会議を開いた。A訪問介護員が提案する内容として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
Q 20 : Lさん(80 歳)は,妻(75 歳)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし,左片麻痺が残った。時間をかければ,着脱や洗面など,身の回りのことができる。現在,要介護1で,週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は,70歳ころから軽い心不全(heart failure)が繰り返し起きるため,屋内での生活が中心となっている。Lさんは,自分でできることは自分でやりたいと思っているが,妻は夫の世話は自分の役割と思って,Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。Lさんはお風呂が好きで,脳梗塞(cerebral infarction)を 起こす前は,毎日,湯船につかっていた。しかし,自宅の浴槽の縁が浴室の床から高く,妻の介助では,湯船につかることができないために,退院後はシャワ一を使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら,週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。 妻は,訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝,夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが,医師から,熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためべッドに寝かせていますが,自分で寝返りはしています」と話した。臥床を続けた場合に,最初に現れると予測される身体の状態として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q 22 : M 君(8歳,男性)はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne musculardystrophy)と診断され,地元の小学校に通学している。保育所時代の友達も多く,学校生活でも様々な手助けをしてくれている。母親は働いていて,小学校の授業が終わる時間にM君を迎えに行くことができない。そこで,放課後等デイサービスを利用しているが,母親は友人から,「学童保育には年齢制限があったけど, M君の利用している放課後等デイサービスは大丈夫なの」と言われた。母親はサービスを利用する際に説明を受けた気もするが,記憶が確かではなく心配になってきた。最近, M君は歩行が不安定になってきており,母親は, M君が車いすを使用する時期になってきたのではないのかと感じている。身体的な機能を考えると,できるだけ歩かせたいと思う一方,歩行を重視すれぱ,行動範囲が狭くなり, M君の世界を広げることができなくなるかもしれないと考えている。筋力低下がAD L (Activities of Daily Living:日常生活動作)に深刻な影響を及ぼし始めている現状を, M君のガイドヘルパーをしているY介護職に,母親はときどき相談をしている。 母親はY介護職に,「息子の利用している放課後等デイサービスは,通常はいつまで利用できるのか」と尋ねた。Y介護職の回答として,正しいものを 1つ選びなさい。
Q 23 : M 君(8歳,男性)はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne musculardystrophy)と診断され,地元の小学校に通学している。保育所時代の友達も多く,学校生活でも様々な手助けをしてくれている。母親は働いていて,小学校の授業が終わる時間にM君を迎えに行くことができない。そこで,放課後等デイサービスを利用しているが,母親は友人から,「学童保育には年齢制限があったけど, M君の利用している放課後等デイサービスは大丈夫なの」と言われた。母親はサービスを利用する際に説明を受けた気もするが,記憶が確かではなく心配になってきた。最近, M君は歩行が不安定になってきており,母親は, M君が車いすを使用す時期になってきたのではないのかと感じている。身体的な機能を考えると,できるだけ歩かせたいと思う一方,歩行を重視すれぱ,行動範囲が狭くなり, M君の世界を広げることができなくなるかもしれないと考えている。筋力低下がAD L (Activities of Daily Living:日常生活動作)に深刻な影響を及ぼし始めている現状を, M君のガイドヘルパーをしているY介護職に,母親はときどき相談をしている。 M君のようなデュシェ ンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne musculardystrophy)の人が,車いすを使用するようになっても最後まで自立できるAD L(Activities of Daily Living :日常生活動作)として,正しいものを 1 つ選びなさい。
Q 24 : M 君(8歳,男性)はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne musculardystrophy)と診断され,地元の小学校に通学している。保育所時代の友達も多く,学校生活でも様々な手助けをしてくれている。母親は働いていて,小学校の授業が終わる時間にM君を迎えに行くことができない。そこで,放課後等デイサービスを利用しているが,母親は友人から,「学童保育には年齢制限があったけど, M君の利用している放課後等デイサービスは大丈夫なの」と言われた。母親はサービスを利用する際に説明を受けた気もするが,記憶が確かではなく心配になってきた。最近, M君は歩行が不安定になってきており,母親は, M君が車いすを使用する時期になってきたのではないのかと感じている。身体的な機能を考えると,できるだけ歩かせたいと思う一方,歩行を重視すれぱ,行動範囲が狭くなり, M君の世界を広げることができなくなるかもしれないと考えている。筋力低下がAD L (Activities of Daily Living:日常生活動作)に深刻な影響を及ぼし始めている現状を, M君のガイドヘルパーをしているY介護職に,母親はときどき相談をしている。 M君はやがて歩けなくなることが予想される。 Y介護職は母親から「筋力をできるだけ保ちながら,今の活動範囲を維持するためには,今後どうしたらよいのでしょうか」と助言を求められた。Y介護職の提案として,最も適切なものを 1つ選びなさい。
Q 42 : 〔事 例〕K君( 7 歳,男性)は, 3 歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)と診断された。頸部(けいぶ)や体幹をねじらせたり,反らせたり,上肢が伸展する運動が自分の意志とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々,筋肉の緊張が強くなり,体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず,車いすを使って,近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って,教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で,聞き取りにくく,同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが,慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。K君は2 年生になった。4 月にクラス替えで,新しい同級生が多くなり,K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため,K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり,不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて,担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から,この状況を聞いた母親は心配になって,K君の学校での食事について,L相談支援専門員に相談をした。L相談支援専門員の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。