社会福祉士
Q 9 :
次の記述のうち,学習の形成における洞察学習の例として,正しいものを1 つ選びなさい。
孵化し首をのぞかせたハイイロガンは,最初に凝視したものを親だと思い込み,凝視したものの後追い行動を始めた。
檻に入れられたネズミが,檻の中にあるレバーを押すと餌が出ることを知った後,ネズミはレバー押し行動を増加させた。
大人が人形を攻撃した後にほうびをもらう場面の映像を幼児に見せると,人形などのおもちゃのある部屋にいる,その幼児の行動は,より攻撃的になった。
狭い箱に入れられた猫は脱出しようとしていろいろ試みたが,紐を引っ張ると出口が開くことを覚えた後は,箱に入れられるとすぐに紐を引っ張った。
檻の中で天井に吊るされたバナナを取りたいチンパンジーは,すぐさま箱をバナナの下に引き寄せ,その上に登って,手にした棒でバナナをたたき落とした。
解説
洞察学習とは心理学における学習に関する説の1つで、問題解決に向かって過去の経験などをもとにその場の状況を把握し、ひらめきによって解決の道筋を立てる解決方略である。ドイツのゲシュタルト心理学者のヴォルフガング・ケーラーにより、チンパンジーを用いて実験された。