新設の介護老人福祉施設では,多くの介護職員(以下,「職員|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 39 : 
新設の介護老人福祉施設では,多くの介護職員(以下,「職員」という。)が新人であった。開設当初,職員たちは知識や技術がまだ不十分で,自信もなかった。この段階では,リーダーのFさんは,仕事で何をすべきか明確に伝えて細かく指示を出すようにした。職員たちの意欲は高まったが,知識や技術を状況に合わせて使うには不安のある段階では,Fさんは,なぜある行動が望ましいかといった理由を職員たちに説明し,話し合ったり,積極的に質問するように促した。さらに,職員たちが十分な知識・技術を身につけ,自信も持てるようになった段階になると,Fさんは職員自身が仕事の進め方について考え,決めるよう促した。このように,部下の成熟度に合わせたリーダーシップ行動の変容に関する理論として,次のうちから最も適切なものを1 つ選びなさい。
1
リーダーシップの行動理論
2
状況リーダーシップ(ハーシー(Hersey, P.)とブランチャード(Blanchard, K.)による)
3
PM理論(三隅二不二による)
4
変革型リーダーシップ
5
カリスマ的リーダーシップ
解説

状況対応型リーダーシップはSL理論と呼ばれ、リーダーの行動は集団のメンバー成熟度によって異なるという考え方である。この理論ではリーダーシップスタイルを4つに分割し、メンバーの成熟度が低い段階では「指示・命令型」のリーダーシップが有効で、成熟度が増すにつれ「説得型」「参加型」「委譲型」とリーダーシップのスタイルを変化させていく必要があるとしている。