社会福祉士
Q 19 :
事例を読んで,G相談支援専門員(社会福祉士)のアプローチにより引き出された利用者の心理的特性を表すものとして,適切なものを2 つ選びなさい。〔事 例〕軽度の知的障害のあるHさんは,高校を卒業後,知り合いの観光旅館で雑用係として勤めていたが,同僚から度々ミスを厳しく指摘されて辞めてしまい,無気力になって自宅に籠もってしまった。心配した母親が相談支援事業所に相談に来た。G相談支援専門員はHさんと何度か面談し,本人の気持ちを確認した上で,近隣のNPO法人が運営する高齢者向けの喫茶ルームのボランティアを紹介した。それから3 か月が経過したが,G相談支援専門員はHさんの小さな成功体験を共有することで支援している。
解説
自己効力感とは、外の世界や他人に対して自分は何かしらすることができる、してあげることができるという感覚の事で、自尊感情は自分は他人から愛される存在であり、自分を大切に思える感情の事である。今ケースでは、支援員のアプローチにより、ボランティアの成功体験を通す事で、自分も役に立てるという感覚とそこから自分には価値があるという感覚が引き出されたと考えられる。