近親者を亡くした人たちのグループを支援する社会福祉士が,|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 29 : 
近親者を亡くした人たちのグループを支援する社会福祉士が,グループを相互援助システムとなるように支援するための働きかけに関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
1
メンバーが最終的に,「大切な人を失った私たちは,みんな同じ痛みを抱えている」という波長合わせができるように援助していく。
2
メンバーが最終的に,自分たちが直面している喪失と悲嘆の問題について,同じ痛みを抱きつつも,それぞれに事情が異なり,抱く感情も異なるという意識がもてるように援助していく。
3
メンバーが最終的に,それぞれが抱えている「あのとき,どうしていればよかったのか。何ができたのだろうか」という過去の行動に焦点を当てて,メンバー間の人間関係を深めていけるように援助していく。
4
メンバーが最終的に,それぞれが自身の感じている痛みを語り,互いにそれを受け止めて受容的にかかわることができるように援助していく。
5
メンバーが最終的に,グループワークの中で生まれてきた役割やリーダーシップ,フォロワーシップを大切にし,最初に現れたリーダーを核にしたグループになるように援助していく。
解説

2 - ○ 相互援助的グループワークでは、それぞれのメンバーの感情や経験を分かち合い受容すること

4 - ○ で、悲嘆作業を助けるはたらきが期待できる。社会福祉士はメンバーのもつ問題の同質性と異質性にメンバー自身が認識できるように支援する。