〔事例〕F子(10歳)は,児童相談所で一時保護を受け,三|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 25 : 
〔事例〕F子(10歳)は,児童相談所で一時保護を受け,三日後に児童養護施設への入所を控えている。E児童福祉司が,本人の準備状況を確認するために面接をしたところ,「転校はしたくない。だから施設には行きたくない」と言われた。事例を読んで,E児童福祉司(社会福祉士)による個別性を重視した対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1
「転校は初めてだったね。今の気持ちを詳しく聞かせてくれるかな」と率直な気持ちを尋ねる。
2
「この前の話し合いでF子ちゃんも一緒に決めたことだよね」と施設入所に関する本人の同意を再確認する。
3
「学校での悩みごとも,今度行く施設ではちゃんと相談にのってくれるよ」と施設の支援体制を伝える。
4
「施設に行く前に転校を気にする子は多いけど,行ってみると慣れるものだよ」と心配を和らげる。
5
「転校は私も経験したけど,新しい友達もきっとできるから心配するほどじゃないよ」と前向きなとらえ方を示す。
解説

1 - ○F子さんが施設入所を控え不安を抱えているうえに初めて転校することに拒否感を感じている気持ちに寄り添い、理解しようとする姿勢を示しており適切である。また、F子さんの個別性を尊重しており、相談援助の基本原則「バイステックの7原則」における「個別化の原則」が適用されている。