〔事例〕Fさんは,S法人の居宅介護サービスを受け,S法人|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 78 : 
〔事例〕Fさんは,S法人の居宅介護サービスを受け,S法人のG訪問介護員がFさんを担当している。Fさんには,軽度の認知症があり,嚥下能力も落ちてきて,食事介助のときにむせ込むことも多くなっている。また,Fさんの甥がFさんのお金を無断で使っているようである。事例を読んで,介護保険事業者・従事者の法的な義務と責任に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1
G訪問介護員はFさんの食事介助を担当しているだけなので,食事介助中にFさんが転倒してけがをしたとしても,S法人に法的な責任が生じることはない。
2
G訪問介護員がとろみ食など食べやすい食事を提供していれば,Fさんが誤嚥して窒息しでも,S法人に法的な責任が生じることはない。
3
Fさんが担当のG訪問介護員を変えてほしいと主張したため,S法人が一方的に訪問介護契約を打ち切ったとしても,S法人に法的な義務違反が生じることはない。
4
G訪問介護員が,事業所内で上司に対し,甥がFさんのお金を無断で使っているのではないかと報告しでも,秘密保持に関してG訪問介護員に法的な義務違反が生じることはない。
5
G訪問介護員が,Fさんの介護サービスの提供に関して,記録を作成することを怠ったとしても,S法人に法令上の義務違反が生じることはない。
解説

4 - ○ 虐待に関する通報については、秘密保持義務(運営基準第33条)に関する違反にはあたらず、守秘義務に優先する。虐待には身体的虐待、心理的虐待だけではなく経済的虐待も含まれる。