〔事例〕長い間農業に従事し,現在無職のDさん(80歳,男|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 70 : 
〔事例〕長い間農業に従事し,現在無職のDさん(80歳,男性)は,認知症を発症し,その治療のため精神科を,その他に耳鼻科,内科を受診している。Dさんは年金以外の収入はなく,息子夫婦と孫と合わせて5人で生活しており,息子夫婦は共働きの民間企業のサラリーマンで,標準的な所得の家庭である。事例を読んで,後期高齢者医療制度に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1
Dさんは息子夫婦の被扶養者であるから,後期高齢者医療制度の保険料を負担しなくてよい。
2
Dさんが医療機関を受診すると,被扶養者なので一部負担金を3割支払うことになる。
3
Dさんのように治療が多岐にわたるなど,一部負担が一定額を超えた場合,後期高齢者医療制度の一部負担は高額療養費制度の対象となる。
4
Dさんが死亡しても,後期高齢者医療広域連合は葬祭の給付や葬祭費を支給することはない。
5
後期高齢者の療養給付には,食事の提供,光熱費や環境に関する生活療養も含む。
解説

3 - ○ 後期高齢者医療制度についても高額療養費制度の対象となる。同一月内に病院等の医療機関窓口で支払った医療費の一部負担金を合算し、所得区分等によって4段階に設定された自己負担限度額を超えた部分に高額療養費が支給される。外来は個人単位で、入院は世帯単位で限度額が定められており、「後期高齢医者療限度額適用・標準負担額減額認定症」を提示すると、窓口での支払いを負担限度額にとどめられる。