近代官僚制に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びな|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 18 : 
近代官僚制に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1
官僚制組織は必ずしも規模が大きいとは限らないので,明文化された規則がない。
2
官僚制組織においては,権限のヒエラルヒーが明確であるため,上司と部下とのパーソナルな関係が重視される。
3
官僚制は形式合理性を重視するがゆえに,実質合理性を失って,逆機能的になることがある。
4
官僚制は組織目的を効率的に達成するために,職務を専門化することなく,口頭での連絡を重視する。
5
官僚制は職務が平等に配分され権限の上下関係もない水平的な組織である。
解説

3 - ○ 官僚制の逆機能(マートン提示)の内容で、官僚制が組織目的に向かって合理的に機能するためには、厳格な規則厳守や同一手続きによる対応が、その成員に要求される。しかし、官僚制が順調に機能すると、規則遵守や手続き励行の形式性に過剰同調したり、習慣化によってそうした形式性を遵守することだけが自身の目的化してしまう。そうなると、想定外の物事が発生した時に形式性の遵守が足かせとなり、現実の環境変化に対応できない非能率で不合理な結果をもたらすことになる。