2 - ○ 現在は、治療に関する方向性や特に薬物治療への考えは統一されていない。しかし注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療に薬物を使用することがあり、用途はADHAの特徴である多動性、衝動性を抑え込むために使用されるのではなく、自分自身で症状をコントロールできるようになることを期待してである。ADHDは以下の症状の有無や程度で診断され、2つ以上の症状がみられることなどの条件がある。①多動性 : 歩き回るなどの過剰性多動(過動性)と、椅子に座りつつも身体の一部が動いている非移動性多動の二種。②不注意 : 注意の仕方がアンバランスで対象がコロコロ変わる。 ただし自分の好きなことには驚異的な集中力と持続力を示すこともある。③衝動性 : 急に動く、突然喋りだす、意味もないのにちょっかいをだすなど。