〔事例〕Bさん(74歳,男性)は,脳血管障害による麻痺が|社会福祉士問題集

社会福祉士

Q 48 : 
〔事例〕Bさん(74歳,男性)は,脳血管障害による麻痺が残っている。介護老人保健施設に入所中だが,自宅へ帰ることになったため,自宅の住環境整備を検討することになった。現在,ベッドから起き上がり,杖をついてゆっくりと歩行することが可能となっている。また,認知症もない。自宅での介護者は妻(72歳)である。事例を読んで,安全で自立した生活を送るための住環境整備の考え方として,適切なものを2つ選びなさい。
1
玄関に,腰かけを設置する。
2
日当たりのよい2階を寝室にする。
3
廊下の手すりは,L字型が望ましい。
4
浴室と脱衣所は,ヒートショックが起こらないように工夫する。
5
移動用リフトを設置する。
解説

1-○ 玄関での生活動作の代表は靴の着脱で、身体を屈折させ、片足立ちをする必要がでてくるが、これは麻痺のある者には簡単な動作ではない。サンダルは着脱がしやすいため使用する高齢者も少なからずいるが、これは靴より転倒リスクが高い。玄関に腰掛を設置することにより、転倒事故などが予防でき二次的要因の軽減にもつながる。